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当事者たちのQSC(1)[エントリー者の視点から]

18.12/21

台本を捨て、エチュードで作り始める

それ以降は、あまり力を入れ過ぎても空回りするだけじゃないかと思い「こりゃガチで演劇やってもしょうがないじゃん」みたいなことを考えて。次の参加は第4回QSCで、ここから台本を捨てエチュード(※即興劇)で作り始めます。『大久保さんはブラック企業』という、パワハラをされている新入社員が、ブラック企業の正体を暴くために上司の言質を引き出そうと、ファミレスに隠しカメラを仕込む。あれだと15分ノーカットでカメラを回す理由付けになるし、最終的にはカメラの存在がバレて止めざるを得なくなり終了します。この頃かなぁ、(QSC)運営側が出したお題に対してアンサーが返せたと実感できるようになったのは。でもこの時はノミネートに残らなかったんですよ。僕らはノミネートされる気満々で、生中継の発表を観ながらカフェでワインを開ける準備をしていたからめちゃくちゃ悔しくて。それがバネになって、結果、今回Next賞と観劇三昧賞を頂いた作品に繋がるのですが。

QSC4 エントリー作品『大久保さんはブラック企業』

 

ルールに対するアンサーをもっと観て欲しい

そもそも演劇関連の賞って少な過ぎません? 演劇人の総数から換算すれば、もっと色々な賞が沢山あって良いと思う。功労賞というか、評価される場所があまりにも少な過ぎ。だからQSCが誕生したことは素直に嬉しかったです。演劇人同士が切磋琢磨しながら競い合うことも良いことだと思うし。でも、僕が心底残念に思ったのは、賞を二つももらった作品なのに、その後のグランプリ選考では審査員から1票も入らなかったこと。会場で戴いたパンフには業界各識者の評があって軒並み高評価もらってるし、観劇三昧賞の選評はかなりハイテンションだったし、Next賞なんて、社員の皆さんが実際にノミネート作品を観て、結果僕に一番票が入ったから頂けた訳で、選挙的に言えば、こっちが民意です。そう思いません?(笑)。……いや、こういう取材の場で物申して申し訳ないですけど、ここで謙虚に「次は頑張ります」とか言っても逆にアレだし、敢えて言わせて頂きました。たぶん作品自体の面白さも伝わり切ってないと思うし、僕としては「どうしたら15分間カメラを止めずに乗り切れるか?」という企画の根本的なルールに「Youtuberの撮影風景が思わぬ方へと転がり止められない」というアイディアでアンサーしているし、そこをもっと観て欲しいし、もっと加点して欲しかった。15分ノーカットの定義って、QSCの独自ルールとして最も顕著な特徴だと思うんですよ。それに対して意味をつくって目一杯アンサーしているのに、そのアンサーをスルーしちゃったり加点してもらえなかったりするのは、すごく悔しいです。僕は審査員から票を貰わなかったけど、他から結構もらってて、そのなんだかなあって課題を次回に活かそうとしてましたが、今年は開催がなくて、心がぽっかりしてます。

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