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インタビューシリーズ:TALK 〜仲村和生さん〜

15.03/05

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限られた世界のようでいて、実はさまざまな職種・活動が存在する舞台業界。そこに関わる多様な人々にスポットをあて、お話を伺うインタビューシリーズ『TALK』。語られる言葉(意思)を通じて、読者の方々にご自身の活動への新しい発見やヒントを感じていただきたい、そんな思いで取り組みます。


「苦しくても無くしちゃいけないもの」
演劇集団キャラメルボックス チーフプロデューサー 仲村和生(なかむら・かずお)さん
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「演劇に留まらず、プロデューサーって『何を面白いと思えるか』というところが大きいと思います」。あらゆる演劇・ライブパフォーマンスの企画を実現してきた仲村和生さん。東京都立総合芸術高等学校講師や、Next Producers Camp(20代限定の若手制作者合宿)のナビゲーターなども務め、3月9日(月)には自身の仕事術と「モノづくり」についての講演も控える。

高校生の時には学校の演劇部に所属しつつ、先生や県の職員数人を集め自ら劇団を立ち上げていた。「今よりむしろ大人でしたね、中1で親から商売の相談をされたり(笑)」。小学4年生のとき映画館の息子と親友になり映画漬けの日々に。『表現したい』という欲求が悶々とたまっていき、それが高校一年のときに爆発した。インプットしてきたものを吐き出せる場をやっと見つけた、それが演劇だった。

大学卒業後、国家公務員をしながら演劇活動を続け、2001年にキャラメルボックスのチーフプロデューサーに就任。年間10本を超える公演数をプロデュースする中、自分が本当に観たい/創りたいものを自問し続ける日々を送る。その一方で「表現することで、コンプレックスが確実に薄くなっていく」ことの怖さも感じている。良い仕事が出来れば、誰かが自分のことを認めてくれる。コンプレックスは、自分の牙でもある。それが擦り減っていくと、作品を創りたいという衝動が弱くなってしまう。「苦しくても、それは無くしちゃいけない」と自分に言い聞かせる。

「幅広く、一人でも多く劇場に来てほしい」と様々な試みにトライする一方で、演劇というメディアでは、最初に考えたプランのまま初日を迎えられることなどあり得ない。「そもそもお芝居を創るということは、何かを諦めていくことを前提としたものだ」というのがプロデューサーとしての心構えだ。何かを諦める度に狂ったバランスを整える、その作業をみんなで繰り返していく。「そのことで、当初のプランより2倍も3倍も良くなっていくんです」。

そのダイナミズムこそが、仲村さんのエンジンですか?と聞くと、「いやあ、最初のプランでいけるのであれば、それに越したことは無いですよ(笑)」と飄々と語った。(編集部:芳山徹)

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1968年、和歌山県出身。
「インプットの為には色んな本を読みます。ここ最近で一番ビビッと来たのは、『ピクサー流 創造するちから-小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』(ダイヤモンド社)でした」。

 
【こちらもチェック!】
◇ 3/9(月)開催!『Producer’s Parade』vol.03 演劇プロデューサー・仲村和生が語る「モノを作る姿勢」

◇ 只今公演中( 3月22日まで)! キャラメルボックス「クロノス・ジョウンターの伝説」@サンシャイン劇場


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