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インタビューシリーズ:TALK ~大森晴香さん~

16.07/08

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限られた世界のようでいて、実はさまざまな職種・活動が存在する舞台業界。そこに関わる多様な人々にスポットをあて、お話を伺います。(インタビュー・文:芳山徹)

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「私の理想は、どんな人でも活躍できる場づくり」

時間堂プロデューサー/合同会社時間堂 代表社員 大森晴香(おおもり・はるか)さん

1997年に演出家・黒澤世莉さんのユニットとして設立し、2009年に劇団化した時間堂。大森さんは12年に専属プロデューサーとして入団し、その2年後には劇団の法人化を実現した。劇団活動を通じて、『演劇を仕事にする』という命題に取り組んでいる。

高校のクラス会での演劇上演で、思わぬ人が思わぬ才能を持っている、という発見に「演劇は総合芸術だ!」と興奮した。「どんな人でも活躍できる場づくり」を理想と考えるようになった、大事な原体験だ。

演劇の専門学校を経て大学に進学。学業の傍ら、制作の現場にも数多く参加する中で、演劇人が演劇だけでは食べていけない現実に直面する。今の自分では役に立てそうにないと感じ、経営や組織、マネジメントのことを学ぼうと、就職を決意した。

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コンサルタント会社に就職したのは、シンプルに「経営者にあえそう」と思ったから。高校時代に感じた「どんな人でも活躍できる場」を実現している経営者には、「社員や部下の人生を左右してしまう恐ろしさ、責任を感じつつ、小さいことに一喜一憂しない」という共通点を見つけた。そんな人の元では、みんなが安心してのびのび働いている。腹を決めてボジティブに判断できることが、経営者の資質として求められることを学んだ。

その後は祖父の死を機に「本当にやりたいこと」を見つめ直し、演劇の世界に戻ることを決意した大森さん。フリーの制作者を経て、時間堂のプロデューサーに、そして代表社員に就任した。劇団法人化までの道のりや、「24時間使える自分たちの場所を持ちたい」と取り組んだ、自前のスタジオ「十色庵」開設の経緯、新米社長の奮闘記『時間堂、年商1億プロジェクト』を、blogにアップし続けている。

「会社をつくった、スタジオをつくった、という過程を公開するのは、『今後それをやりたいと思う人に読んで欲しい』と思ったから。何故それをやろうと思ったのか、という思考のプロセスとあわせて、広く共有できればと考えています」

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1982年生まれ、千葉県出身

「中学校のころから週一回の夕飯当番があったので、料理/家事全般は割に得意です。毎月、十色庵で演劇を上演する「レパートリーシアター」では、カフェ店長として、カレーや杏仁豆腐などをつくってます!」

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◆時間堂 note 

◆時間堂次回公演、東京芸術劇場『ゾーヤ・ペーリツのアパート』7/29~31


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