第145回(2011年上半期)の芥川賞・直木賞候補作が3日に発表され、戌井昭人「ぴんぞろ」と本谷有希子「ぬるい毒」が芥川賞候補に選出された。

「鉄割アルバトロスケット」主宰の戌井は氏は、「まずいスープ」（09年）以来2度目のノミネート。「劇団、本谷有希子」主宰の本谷氏は、「生きてるだけで、愛。」（06年）、「あの子の考えることは変」（09年）に続く3度目のノミネートとなる。

選考会は14日（木）、東京・築地の料亭「新喜楽」で行われる。

■芥川賞候補
石田千「あめりかむら」（新潮2月号）
戌井昭人「ぴんぞろ」（群像6月号）
円城塔「これはペンです」（新潮1月号）
水原涼「甘露」（文学界6月号）
本谷有希子「ぬるい毒」（新潮3月号）
山崎ナオコーラ「ニキの屈辱」（文芸夏号）

■直木賞候補
池井戸潤「下町ロケット」（小学館）
島本理生「アンダスタンド・メイビー」（中央公論新社）
高野和明「ジェノサイド」（角川書店）
辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」（集英社）
葉室麟「恋しぐれ」（文芸春秋）