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【小説『すっぽん心中』にて】戌井昭人が「第40回川端康成文学賞」を受賞

14.04/11

優れた短編小説に贈られる「第40回川端康成文学賞」(主催・川端康成記念会)が9日に発表され、劇作家・俳優で、パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」主宰の戌井昭人の『すっぽん心中』(「新潮」2013年1月号)が選出された。

同賞は、1974年よりスタートした文学賞。現在審査委員は、津島佑子、辻原登、堀江敏幸、村田喜代子、角田光代の5名が名を連ねる。
今年度最終候補作に残ったのは、戌井昭人『すっぽん心中』、中村文則『糸杉』、藤沢周『あなめ』、佐伯一麦『野焼』、小山田浩子『いたちなく』、 藤野可織『アイデンテイテイ』の6作。

戌井昭人は、1997年に「鉄割アルバトロスケット」を旗揚げ、脚本を担当。2008年に『鮒のためいき』で小説家デビューした。翌2009年の『まずいスープ』で第141回芥川龍之介賞および第31回野間文芸新人賞の候補に、2011年『ぴんぞろ』で第145回芥川龍之介賞候補、2012年『ひっ』で第147回芥川龍之介賞候補、2013年『すっぽん心中』で第149回芥川龍之介賞候補になるなど、高く評価されている。

授賞式は6月27日、ホテルオークラ(東京都港区)で行われる。賞金100万円。受賞作品は「新潮」6月号に掲載される。


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