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- 「あいトレ」補助金不交付の撤回求め署名まもなく10万へ
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19.09/30
署名まもなく10万へ「あいちトリエンナーレ」文化庁による補助金不交付の撤回求め
愛知県内で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への補助金について、文化庁が全額不交付を決定したことに対し、問題視する声が高まっている。同芸術祭への参加アーティストらによるプロジェクト「ReFreedom_Aichi」は、オンライン署名サイト「Change.org」で補助金不交付の撤回を求め26日より署名活動を開始、30日午前11時現在9万人を超える賛同が集まり、まもなく10万人に達する見込み。
関連サイト⇒文化庁は「あいちトリエンナーレ2019」に対する補助金交付中止を撤回してください
文化庁は、補助金不交付を決定した理由について、展覧会の開催にあたり、補助金申請者である愛知県から会場の安全性や円滑な運営のために必要な説明がなされなかったため適正な審査を行うことができず、「補助事業の申請手続において、不適当な行為であったと評価」したとしている。
これに対し「ReFreedom_Aichi」は、「そもそもいったん適正な審査を経て採択された事業に対し、事業実施中に交付を取り消すことは、国が該当事業のみを恣意的に調査したことを意味します」として強く抗議している。
このほか、舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)が文部科学大臣および文化庁長官に抗議文を送付し賛同者を募るなど、今回の決定に対し反対する声が広がっている。
同芸術祭は文化庁の「平成31年度文化資源活用推進事業」として採択され、約7,800万円の交付が決定していた。そのうち、開幕から3日で展示中止となった企画展「表現の不自由展・その後」への支出は約420万円だった。