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【劇場担当者への手紙や資料を多数公開】井上ひさし著『初日への手紙「東京裁判三部作」のできるまで』刊行

13.09/20

2010年に逝去した故・井上ひさしによる著書『初日への手紙「東京裁判三部作」のできるまで』が白水社より発売された。定価2,940円(税込)。同氏の代表作の一つ「東京裁判三部作」(『夢の裂け目』『夢の泪』『夢の痂』)制作過程の苦闘や秘密が、上演劇場である新国立劇場担当者へ送られた膨大な手紙や資料により明かされた、貴重な記録となっている。

同書では、それぞれの作品について、担当者に送られた日付順のファックスを中心に、打ち合わせ時の発言内容や場面構成表、付随する資料などが示されており、読者が理解しやすいよう担当者による解説を加え、まるで台本ができるまでが「ひとつの物語」であるかのような構成となっている。

本書について、出版元は「実際の舞台と初期アイデアが大きく異なっている点が明かされた」ことも同著の魅力であり、また「締切ぎりぎりの著者の苦悩」もまた読者の心をとらえるだろう、と解説。「作品の構想を練り、台本を執筆していく著者の姿が、これほど具体的に公開されたのは初めてで、著者もいずれ発表されることを予期していたフシがうかがえる」と紹介している。

◎インフォメーション◎
『初日への手紙「東京裁判三部作」のできるまで』
■著者: 井上ひさし
■定価:2,940円(税込)
■ISBN:978-4-560-08296-6
■ジャンル:文芸

◎関連サイト◎
白水社 : 書籍詳細|初日への手紙 「東京裁判三部作」のできるまで


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