文化庁は22日、平成25年度の海外派遣型「文化交流使」として、ダンサーで振付家の森山開次、俳優の森山未來ら、芸術家・文化人8名を新たに指名したことを発表した。

文化庁では、平成15年度より、芸術家、文化人、研究者等、文化に携わる人々を一定期間「文化交流使」に指名し、日本文化紹介活動を展開することにより、日本の文化的イメージの向上と諸外国との文化人や芸術家間ネットワーク形成を強化することを目指している。活動には「海外派遣型」と「短期指名型」のカテゴリーがあり、「海外派遣型」の期間は原則として1か月以上数か月以内(最長1年)としている。平成15年度から24年度までに、延べ94名と2グループ(5名)、20組(団体)の文化交流使が、世界65か国で活動を行っており、俳優の山内健司（平成22年度）や、劇作家・演出家の坂手洋二（平成18年度）なども海外派遣型「文化交流使」として派遣されている。

今回「文化交流使」に選ばれた森山開次は、今年10月から3ヶ月間インドネシア、ベトナム、シンガポールの3カ国を巡り、コンテンポラリーダンスのパフォーマンスやワークショップ等を実施する。森山未來は今年10月から1年間、ベルギー、イスラエルの劇団を主な活動拠点に演劇の共同制作や公演、一人芝居等を行う予定。その間、日本での俳優活動は休止するとしている。

◎インフォメーション◎
平成25年度の海外派遣型「文化交流使」（五十音順）

・武田双雲（書道家）
・土佐信道（アーティスト）
・挾土秀平（左官技能士）
・長谷川祐子（キュレーター(学芸員)、大学教授）
・平尾成志（盆栽師）
・森山開次（ダンサー、振付家）
・森山未來（俳優）
・レナード衛藤（和太鼓奏者）

◎関連サイト◎
平成25年度「文化交流使」の指名について｜文化庁