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【地域劇場の悩み】島根県芸術文化センター「グラントワ」の現状と課題、打開策

12.06/20

14日、毎日新聞地方版に、島根県芸術文化センター「グラントワ」(島根県・益田市)の現状と課題を綴る記事『追跡2012:集客力アップへ、地域連携模索 少ない周辺人口、益田・県芸術文化センター「グラントワ」の悩み』が掲載された。

「グラントワ」は、2005年開館した県立石見美術館と県立いわみ芸術劇場が一体となった施設。美術館は県直営、劇場と施設全体の管理・運営は県文化振興財団が指定管理を担う。1999年に開館した島根県立美術館(同県・松江市)の建設にあたり、県内東西のバランスや、県民文化会館の老朽化を踏まえて、美術館と劇場の機能を兼ねる施設として構想された。

美術館・劇場を併せた年間利用者数は30万人台を維持しているものの、近年、両施設ともに来場者数の伸び悩みが大きな課題となっている。美術館の年間入館者約7~10万人、そのうち県内からの入館者は5、6割。劇場については、大小ホールの利用日数は年間営業日の約5割、2011年度は開館以来初めて赤字に転落した。原因の一つは、益田市を含む周辺4市町を併せても人口が13万人に満たないことであるが、それに加えて、地元でのすそ野が広がっていないことにも危機感が抱かれている。

打開策として、美術館学芸員の出前授業などの地道なアウトリーチ活動を行うことで、将来の利用につなげる努力がなされている。しかし、厳しい県財政下では、短期的に利用率・入館者数を増やし、収益の増加を図ることも求められている。そのため、地元自治体との連携強化や、地域性の強い事業の開催を模索しており、来年には地元の伝統芸能である神楽の団体を国内外から集め「ワールド神楽フェスティバル」(仮称)を開催することを決定したという。

劇場の館長である村川修氏は「グラントワは石見西部の宝。光らせるも腐らせるも、我々スタッフと地元次第だ」と語る。

◎関連サイト◎
追跡2012:集客力アップへ、地域連携模索 少ない周辺人口、益田・県芸術文化センター「グラントワ」の悩み/島根|毎日jp

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