映画「ドラキュラ」（フランシス・フォード・コッポラ監督）でアカデミー衣裳デザイン賞を受賞するなど国際的な活躍をしてきたアートデザイナーの石岡瑛子（いしおか・えいこ）さんが、21日、すい臓がんのため都内の病院で死去した。享年73歳。

石岡さんは、1938年東京都出身。東京芸術大学を卒業後、資生堂宣伝部を経て1970年に独立。角川書店やパルコなどの広告で一躍注目を浴びた。80年代からは活動拠点をニューヨークに移し、85年に映画「MISHIMA: A Life In Four Chapters」（ポール・シュレイダー監督／日本未公開）で、カンヌ国際映画祭芸術貢献賞、87年にマイルス・デイビスのアルバム「TUTU」のジャケットデザインで日本人女性初の米グラミー賞、92年に映画「ドラキュラ」（フランシス・フォード・コッポラ監督）でアカデミー衣裳デザイン賞を受賞するなどさまざまなジャンルで高い評価を得た。

また、トニー賞受賞作『M.バタフライ』（舞台・衣裳デザイン）や、シルク・ドゥ・ソレイユ『ヴァレカイ』（コスチュームデザイン）などの舞台作品も数多く手掛けた。

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