制作ニュース
それでは当日の模様を、商店街での『スイッチ』から紹介していこう。実施は18:30~と21:30~の2回だ。「これがスイッチだと分からずに、通り過ぎる人ばかりなのでは?」との懸念も浮かぶ。各店舗にはごく簡単な掲示があるだけで、スイッチといっても、腰までの高さの白い台があったりするばかり。はっきりいって地味だ。さあどうなる?
驚いたことに、開始から10分もする頃には、(スイッチ設置場所が記載された)フェスティバル公式プログラムを抱えた人たちが、約800メートルの間を回遊し、それぞれのスイッチを押して嬌声をあげ始めた。「何処にある?」「あった!」というリアクションは、まるでオリエンテーリング!?
楽しんでる!楽しまなきゃ損! #スイッチ総研 #六本木アートナイト pic.twitter.com/7vfhd0fe5c
— スイッチ総研 (@switch_souken) 2015, 4月 25
ひとたびスイッチが押されれば、なんだなんだの人だかり。通りすがりの人や、外国からの観光客の方もスイッチを押して爆笑・失笑している。そこに居合わせた人が、互いになんとなく微笑み合うその刹那、“井戸端感”が漂うのが愉快だ。金物店のスイッチには店主も登場!すっかり楽しんでいる。
次は予約制ツアーをご紹介。6人1組で特設ツアーを巡るというもので、タイトルは『地獄内覧会 六本木ヘルズへようこそ』(ダジャレである)。フェス当日の夕方から受付を実施し、1回目の20:00~の回(定員10組)も、2回目の24:00~の回(定員15組)も、スタート前には定員に達していた。2回目に関しては、終了後には“終電は既に無い”という条件にも関わらず、15組×6人=90人ものエントリーに驚きである。
薄闇の中をランタンを持って巡る、スイッチはその数13個。途中途中で「キャスト案内人」が現れ、“地獄らしい小芝居”で案内してくれる。所要時間20~30分程で、某テーマパークのアトラクション(ミ〇テリーツアー)すら思わせる、バカバカしくもエンターテインメントに富んだ内容だった。
六本木ヘルズツアーの様子を少しお見せします。 #スイッチ総研 #六本木アートナイト pic.twitter.com/Iv11qtv4I3
— スイッチ総研 (@switch_souken) 2015, 4月 25
次に紹介するのは国立新美術館での『スイッチ』。美術館の敷地内で、建物入口を目前にした屋外スペースだ。折衝の結果、なんと美術館の営業終了後にも行うことに(国立の美術館が閉館後も正門を開け放すのは異例なのでは)。17:00~と23:00~の計2回の実施だ。
当日、何より驚いたのは、23時の実施前に多くの人たちが集っていたことだ。付近には導線となるような案内や企画は殆どないにも関わらず、めいめいが薄闇の中で待ちわびている。その様子はまるで、東南アジアの深夜バス(バックパックツアー)の乗合場所のよう。正体不明な熱気にあふれている。
ピックアップ記事
ネビュラエンタープライズのメールマガジン
登録はこちらから!