制作ニュース
- 『対ゲキだヨ!全員集合』のつくり方
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16.03/28
『対ゲキだヨ!全員集合』のつくり方〜異なる地方都市の3劇団が共同製作したら?〜
昨年10月から今年4月頭にかけて、異なる地方都市の3劇団が、同時上演(各40分×3作品)の5都市ツアーを行っています。「短距離男道ミサイル」(仙台)、「オレンヂスタ」(名古屋)、「コトリ会議」(大阪)による『対ゲキだヨ!全員集合』という、若手劇団による共同製作企画です。ツアー最終地の東京公演(4/1~3、こまばアゴラ劇場)を目前に、音楽業界における「対バン」に着想を得たという同企画について、コトリ会議の制作を務める若旦那家康さんにお話を伺いました。(文・構成:芳山徹)
1、企画の経緯「年末ショーケース企画が取り持った縁」
2、予算について「赤字でも黒字でも3劇団平等!」
3、制作会議の進め方「ネットツールをフル活用」
4、集客・宣伝について「苦戦した原因?」
5、関係者によるふりかえり/反省と展望
6、公演概要/関連イベント一覧
若旦那家康(わかだんな・いえやす)さん
所属する「コトリ会議」での活動を中心に、俳優、制作、舞台監督、音響、照明…と舞台に関わることならなんでもこなす、自称『舞台の隙間産業』。Twitter:@wacadanna
インタビューシリーズ:TALK(15.04/01「制作ニュース」)
-そもそものきっかけは?
2014年の大晦日に、その前の年に私が出演して面白かったので観客で行った、名古屋の年末ショーケース企画『ミソゲキ』(※)の打ち上げパーティの席上で、澤野さん(短距離男道ミサイル)が『来年はここにいるオレンヂスタと一緒にツアーやります!』と言ったのを聞いて、「前座でもいいからコトリ会議も混ぜて!」と絡んだのがきっかけでした。
-なぜ5都市ツアーに?
『対ゲキ』は、これまで短距離男道ミサイル(以下ミサイル)が、本拠地(せんだい演劇工房10-BOX)で他の劇団をブッキングして行っていたのが元々の企画で、今回が初のツアーとなりました。ミサイルとオレンヂスタが、それぞれの本拠地(仙台・名古屋)と、新潟の「えんとつシアター」で行うことは既に決まっていたところに、コトリ会議も乗っかり、大阪公演も入れてもらって。さらに半ば勢いでこまばアゴラ劇場に申請したら(提携公演として)採択されたので、5都市のツアーが実現したんです。
ショーケース企画の『ミソゲキ』には、「ミサイル」「オレンヂスタ」が複数回、若旦那さんが制作を担当する「コトリ会議」「突劇金魚」も過去に参加しています。今回の『対ゲキ』の舞台監督を務めた柴田頼克さんも『ミソゲキ』で舞台監督を担当。また、制作協力として予算管理や広報等に尽力した三坂恵美さん(観劇三昧)も、この数年『ミソゲキ』をご覧になっていたそうです。『ミソゲキ』という企画が「対ゲキ」チームの縁を取り持った、そんな風にも言えそうです。
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