制作ニュース
- 【掲載データ1870件】「ACL現代演劇批評アーカイブ」サイトオープン
-
14.06/23
日本現代演劇の「劇評」に着目したデータサイト「ACL(青山学院大学/青山コミュニティ・ラボ)現代演劇批評アーカイブ」サイトが22日、オープンした。2014年3月11日現在、1980年から1995年までの15年間の劇評から収集された1870件のデータが閲覧できる。
青山コミュニティラボ(ACL)は、青山学院大学に2008年に設置された学部、総合文化政策学部の附置研究所で、青山を中心に、文化・学術・アート・デザインなどのイベント情報を発信している。
今回オープンした「ACL現代演劇批評アーカイブ」は、劇評を「舞台芸術の担い手」と「観客」がクロスする場と位置づけ、過去の劇評を元に、掲載データと上演データを収集し、検索機能を付帯するアーカイブとして公開している。
サイトオープンに際し、ACL特別研究員の鈴木理映子氏は同サイト内で、劇評について、明治時代から現在に至まで新聞や雑誌などで書き続けられ、「舞台芸術の流行や個別の作品の成否を知るためのツール」として親しまれているにも関わらず、「そのほとんどは、保存され蓄積されることも、横断的な検証に使われることもなく、時間の経過と共に忘れ去られてしまってい」ると指摘。
同サイトが「過去の上演のあらましを知ることはもちろん、よりいっそう複眼的な視点からその成果を検証し、さらには演劇史への新たな視点を見出すために、このアーカイブは開かれます」とその意義について語っている。
また現在、劇評掲載誌として対象としているのは「テアトロ」および「新劇」の2媒体だが、鈴木氏は自身のTwitterで、今後拡大していく予定であると記載している。
なお、ACL舞台芸術批評アーカイブプロジェクトでは、舞台芸術に関する批評の掲載されている雑誌等を探しているとのこと。提供・貸与などに関しては、サイト内の問い合わせフォームより連絡を。
◎関連サイト◎
ACL現代演劇批評アーカイブ