今年5月に創立50週年を迎えた財団法人現代演劇協会（理事長：福田逸）が、11月30日をもって解散することを発表した。関連団体である「劇団昴」と制作集団「演劇企画JOKO」は活動を継続する。

同協会は、昭和38年（1963年）に劇作家・翻訳家・評論家の福田恆存が、芥川比呂志、岸田今日子、神山繁、仲谷昇ら文学座を脱退した29名とともに設立、同時に「劇団雲」を結成した。さらに昭和40年（1965年）には新たに「劇団欅」を結成。これら2つの劇団公演を両輪としながら、海外からの演出家や劇団の招聘にもいち早く取り組んだ。昭和51年（1976年）に「雲」と「欅」を統合し、「劇団昴」を結成。以降、昭和49年（1974年）に東京・文京区に開場した三百人劇場を本拠地としながら劇団公演のみならず、落語、コンサート、講演会、特集映画上映、海外演劇との交流事業、英国演劇アカデミー（RADA）による演劇教育事業など多角的に活動を展開した。平成18年（2006年）に同劇場を老朽化を理由に閉鎖すると、翌年（2007年）から傘下にあった「劇団昴」を中間有限法人として、さらに制作部と演出部を「株式会社演劇企画JOKO」として別法人に移行、事務所を東京・神田小川町に移して三者の協力体制を維持しながら演劇企画・助成、演劇教育、戯曲出版などの活動を続けてきた。