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「第67回トニー賞」の発表と授賞式が9日夜(日本時間10日午前)ニューヨークで行われ、ミュージカル部門では『キンキーブーツ』が最優秀作品賞やオリジナル楽曲賞など6部門を獲得した。同作品はブロードウェイで活動する日本人プロデューサーの川名康浩氏が参加。作品賞はプロデューサーに授与されることから、日本人初の受賞となった。
川名氏は1984年、俳優を志して劇団四季演劇研究所に入団。93年に渡米後は、ニューヨーク大学で映画学を専攻し、日本の芸能事務所の仕事をしながらブロードウェーに通い詰め、プロデューサーの道に。98年にニューヨークで川名エンターテインメント社を設立。川名氏が関わった作品がトニー賞候補になるのは3年連続だが、受賞は初めて。
『キンキーブーツ』は2005年に公開されたイギリスのコメディ映画をミュージカル化。倒産寸前の老舗紳士靴工場で、経営再建のためにドラッグクイーン向けのブーツを作ることになり、失敗を重ねながらも工場再生に向けてチャレンジしていく様子を描いたハートウォーミングコメディ。なお、同作の音楽を担当したシンディー・ローパーは、ベストスコア賞を受賞した。
また、プレイ部門では、チェーホフの四代悲劇をモチーフに描いた『ワーニャとソーニャとマーシャとスパイク』が最優秀作品賞を受賞した。
授賞式の模様は、NHK-BSプレミアムにて6月25日(火)23:45より放映予定。
◎関連サイト◎
トニー賞公式サイト(英語サイト)
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