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- 【短編集『嵐のピクニック』】本谷有希子が「第7回大江健三郎賞」受賞
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13.04/08
第7回大江健三郎賞(講談社主催)が5日、劇作家・小説家で演出家の本谷有希子氏による短編集『嵐のピクニック』(講談社)に決定した。
同賞はノーベル賞作家の大江健三郎氏の作家生活50周年と講談社創業100周年を記念して2006年に創設された。大江氏一人が選考委員となり、昨年1年間に刊行された作品の中から、可能性、成果をもっとも認めた「文学の言葉」の作品を選び、受賞作としている。賞金はないが、受賞作は英語、フランス語、ドイツ語のいずれかに翻訳され、海外で出版されるほか、大江氏と受賞作家との公開対談が「群像」誌上に掲載される。第2回(2008年)では、岡田利規氏の『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(新潮社)が選ばれている。
今回受賞した『嵐のピクニック』は、優しいピアノ教師が見せた一瞬の狂気を描く「アウトサイド」など、13編を収録した短編集。
大江氏と本谷氏の公開対談は、5月15日講談社(東京都文京区)にて行う予定。
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