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- 新国立劇場 来シーズンラインアップ発表
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18.01/16
小川絵梨子 演劇次期芸術監督「演劇システムの実験と開拓を」 新国立劇場2018/2019シーズンラインアップ発表
新国立劇場(東京都渋谷区)は11日、2018/2019シーズン(2018年10月~)のオペラ、バレエ/ダンス、演劇のラインアップ説明会を開催。各芸術監督(オペラ・舞踊・演劇)より来シーズンの演目が発表され、演劇ジャンルでは最年少で次期芸術監督を務める小川絵梨子氏が方針を語った。(写真左より、小川絵梨子、大野和士[オペラ次期]、大原永子[舞踊])
関連リンク⇒ 2018/2019シーズン 演劇 ラインアップを発表しました
同シーズンの演劇公演で注目されるのは、新しく導入するフルオーディション企画公演と、作品作りに主眼を置いたディベロップメント・プロジェクト。
2019年4月に上演予定の『かもめ』は、全キャストをフルオーディションによって決定。演出に鈴木裕美氏を迎え、翻訳は小川自身が担当する。また「こつこつプロジェクト」と銘打つディベロップメントは、フリーの演出家3名がそれぞれ担当する作品を、一年間を通して稽古・発表・議論を重ね育てるプロジェクトだ。
説明会後に行われた記者懇親会の席上で、小川氏は「歴代の芸術監督が培ってきたことを壊して新しいものにするのではなく、積み重ねることを大切にしたい」と話した。一方で、同劇場が初となる劇団招聘や若手演出家の起用、ツアー公演の充実、海外劇場との連携など、既存の演劇システムの実験と開拓を行う重要性を語った。
■『誤解』[新訳上演] 2018年10月
作:アルベール・カミュ、翻訳:岩切正一郎、演出:稲葉賀恵(文学座演出部)
■『誰もいない国』2018年11月
作:ハロルド・ピンター、翻訳:喜志哲雄、演出:寺十吾
■『スカイライト』[新訳上演] 2018年12月
作:デイヴィッド・ヘア、翻訳:浦辺千鶴、演出:小川絵梨子
■フルオーディション1『かもめ』[新訳上演] 2019年4月
作:アントン・チェーホフ、英語台本:トム・ストッパード、翻訳:小川絵梨子、演出:鈴木裕美
■少年王者舘『1001(イチゼロゼロイチ)(仮題)』[新作] 2019年5月
作・演出:天野天街
■『オレステイア』[日本初演] 2019年6月
原作:アイスキュロス、作:ロバート・アイク、翻訳:平川大作、演出:上村聡史(文学座演出部)
■野木萌葱 [新作] 2019年7月
作:野木萌葱(パラドックス定数主宰)、演出:小川絵梨子
■「こつこつプロジェクト」ディベロップメント― リーディング公演 2019年3月
(演出:『スペインの芝居』大澤遊、『マクベス』西悟志、『あーぶくたった、にぃたった』西沢栄治)
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◆ 新国立劇場初フルオーディション企画 『かもめ』出演者オーディションのお知らせ
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