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【訃報】俳優・大滝秀治さんが死去

12.10/05

劇団民藝代表で俳優の大滝秀治(おおたき・ひでじ)さんが2日、肺扁平上皮がんのため東京都内の自宅で死去した。享年87歳。

大滝さんは、1925年東京都出身。1948年に東京民衆芸術劇場附属俳優養成所に第1期生として入所し、1950年の劇団民藝創設に参加。1952年から正式に劇団員となる。1970年の『審判』の演技で紀伊國屋演劇賞を受賞。2005年には『巨匠』『浅草物語』の演技で読売演劇大賞及び最優秀男優賞を、2009年には『らくだ』の演技で文化庁芸術祭(演劇部門・関東参加公演の部)大賞を受賞するなど、長年に渡り劇団の看板俳優として活躍した。今年6月に主演する予定だった『うしろ姿のしぐれてゆくか』を体調不良により降板。2011年の『帰還』が最後の舞台出演となった。

映画でも1976年の『不毛地帯』(山本薩夫監督)でブルーリボン助演男優賞、同年『あにいもうと』(今井正監督)でブルーリボン助演男優賞、キネマ旬報助演男優賞、第1回報知映画賞助演男優賞を受賞するなど活躍。さらに『特捜最前線』『うちのホンカン』『北の国から』などのテレビドラマ、『金鳥』『やずや』などのCMでお茶の間の人気も高かった。1988年に紫綬褒章、1995年に勲四等旭日小綬章を受章、2011年には文化功労者に推挙された。

葬儀は近親者のみですでに執り行われ、22日に青山葬儀所(東京都港区)で午後2時から「大滝秀治 お別れの会」が行われる。喪主は夫人の純子さんが務める。

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