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【カナダ・ケベックに学ぶ文化産業】シンポジウム「沖縄の文化コンテンツの国際展開」

12.09/19

14日、沖縄県立博物館・美術館講堂(沖縄県・那覇市)にて、国際コンテンツビジネスシンポジウム「沖縄の文化コンテンツの国際展開~カナダ・ケベックの事例から地域文化の発信を考える~」が行われた。

ケベックの文化資源を活用した作品制作と配給を支援するケベック政府系機関であるSODEC(文化産業促進公社)のフランソワ・N・マセロラ代表取締役・最高経営責任者が招聘され、映画、テレビ、書籍出版、音楽、工芸品など、芸術と文化の創造と産業化に関する支援の在り方について、県文化観光スポーツ部の平田大一部長らと意見交換をした。

同シンポジウムは、沖縄県が進める「沖縄文化等コンテンツ産業創出支援事業」の一環として、沖縄文化の産業化と国際展開の可能性について県民の理解を深めることを目的としている。この事業は、県文化等を活用したコンテンツ制作に対して投資を行う5億円規模のファンドの設立と、コンテンツ制作を目指す事業者を対象にした人材育成支援の事業であり、事業期間は2010年から2017年までの7年間となっている。

ケベック州は、北米大陸の中で唯一フランス語を公用語とする地域であり、独自の文化・芸術を発展させ、シルク・ドゥ・ソレイユなど独自のコンテンツを生み出している。一方、沖縄県も本州から離れた島々で独自の文化を育んできた。文化事業創造へ熱意を語った平田部長に対し、マセロラ氏は「文化というものは決してお金を生み出さないものではない。他の産業と同じように利益を生むことができる。(文化支援には)まずニーズを考えて、コンセプトを立てて、組織を作る。そして誰をリーダーとするかも大切。リーダーを軸に協力者をどう配置するのかも考えなくてはならない。その点で、沖縄県には平田さんがいるのだから…」と、平田部長の姿勢を高く評価。一方で、「商業ベースの成功だけでは十分ではない。文化というものには『多様性』がなくてはならない。小さな金額しか生まないものでも、ケベックという文化の素晴らしさを伝える作品もある。そこにも『ニーズ』はある」とも述べた。

詳しくは、下記サイト「エンタ魂」に掲載されているレポートを参照。

◎関連サイト◎
【沖縄】ケベックに学べ!沖縄の文化産業育成を考えるシンポジウム開催リポート|エンタ魂

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