宝塚歌劇団の往年の男役スターであった春日野八千代（かすがの・やちよ、本名：石井吉子）さんが29日、肺炎のため死去した。享年96歳。

春日野さんは、1915年神戸市出身。小学校を出てすぐの1928年に宝塚音楽歌劇学校入学し、翌年「春のをどり」で初舞台を踏む。その後、星組、雪組、花組の主演男役を務め、「白バラのプリンス」「永遠の二枚目」などと呼ばれ一世を風靡した。相手役として、乙羽信子、扇千景、八千草薫らが挙げられる。1949年には歌劇団理事に就任。兵庫県文化賞（1964年）、紫綬褒章（1979年）、宝塚市文化功労賞（1984年）、勲四等宝冠章（1986年）など数々の賞も受賞した。

亡くなる2012年8月まで宝塚歌劇団の現役生徒（団員）であり続け、宝塚歴史上最年長の生徒であった。

葬儀は近親者のみで行う。後日「宝塚歌劇団葬」として兵庫県宝塚市の宝塚バウホールでお別れの会を行う予定。

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