歌舞伎俳優の市川染五郎さんが27日、舞踊の公演中に舞台セリから約3メートル下の奈落に転落して大けがを負い、救急車で都内の病院に搬送された。意識はあるが、体は動かせない状態だったとのこと。翌日28日には、松竹と松本幸四郎事務所より「右側頭部と右半身の打撲」と発表があった。

東京・国立劇場で行われた、日舞松本流「第十回松鸚会　宗家松本幸四郎古希記念舞踊公演」で、染五郎さんは、自らの半生を踊りにした「あーちゃん」に出演中、転落した。その日の公演は中止になり、翌日28日は代役を立てて休演。その日予定されていた松本流舞踊会「松鸚（しょうおう）会」公演も延期となった。9月1日から東京・新橋演舞場で行われる「秀山祭九月大歌舞伎」も休演する。

染五郎さんの父で歌舞伎俳優の松本幸四郎さんは「ご心配をおかけ致しまして、誠に申し訳ございません。思ったほどけがが重くなく、ほっとしております」とのコメントを発表している。

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