紀伊國屋書店新宿本店（新宿区新宿3丁目）にて、タイトルや著者名を隠して書き出しの文章（まくら）だけを表示して販売するというユニークなイベント『「ほんのまくら」フェア～書き出しで選ぶ一〇〇冊～』が現在開催されている。

「ほんのまくら」フェアとは、書き出しの文章（＝まくら）をプリントしたオリジナルカバーを本に被せて販売するというもの。本にはパックがかかっており、タイトル、著者名、内容等を確認することができないため、ユーザーは表示された「まくら」だけを手掛かりに自分のセンスに適した本を選ぶことになる。

通常本を選ぶ際に重要視される情報を「あえて隠す」という非常に思い切った企画だが、ネット上の反応を見ると「著者名もタイトルもわからない本を買うという闇鍋スタイル！ 」「光景がちょっと異様で、惹きつけられた」「この見せ方は新しい作家、ジャンルに会うきっかけとしてすごくステキだなと」等、概ね好評のようだ。

さらに、店員おすすめの「まくら」を掲載したフリーペーパーを店頭で配布したり、Twitterで気になる「まくら」をつぶやくなど、イベントを盛り上げるための様々な企画も展開。amazonなどの通販や電子書籍の普及など書籍を巡る環境が大きく変化している中、「本との出会い方を提案する」という実店舗ならではの試みは非常に興味深い。

今回のフェアについて、同書店の公式サイトでは「中身が見えない状態でお買い上げいただきます不親切をご容赦ください。きっと不思議な本との出会いが待っているはずです」と語っている。

9月16日(日)まで、同書店2階売場中央フェアスペースにて開催。

◎関連サイト◎
【新宿本店】 「ほんのまくら」フェアのお知らせ #hon_makura｜紀伊國屋書店

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