制作ニュース
- 【地元住民から“語りスト”を募る】「津軽半島劇場化プロジェクト」太宰作品のドラマリーディング化
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12.06/21
青森県西北地域県民局(五所川原市)は、今年度から「津軽半島劇場化プロジェクト」と称した事業を展開している。住民の参加を募って地元出身の作家・太宰治作品のドラマリーディングを上演。さらに、津軽半島の風土や文化を映像作品の舞台・素材として提供していくフィルムコミッションの設立を目指す。
2009年、太宰の生誕100年を記念し、代表作のひとつ「津軽」をもとにした同名の演劇が五所川原市など県内外で上演された。この際に俳優として参加した津軽地方の住人らの多くが現在も演劇や朗読の活動を継続していることから、同局では、地域に生まれたこうした活動をより根付いたものにしようと、参加者を「語りスト」と呼称し、太宰作品をドラマリーディング化する計画をした。9月まで、朗読と照明などについて学ぶ練習を計5回行い、9月15、16日に五所川原市で行われる「津軽まつり」のステージでお披露目する。9月30日には同局が主催する「津軽半島劇場化フォーラム」で研修成果の発表という形で上演する。小説を読み上げていくスタイルの朗読劇だが、音響や照明など舞台劇のような演出効果も楽しめるものが予定されており、上演する太宰作品についてはこれから決定するという。
同局では、太宰ゆかりの場所・施設でドラマリーディングを上演することを新たな形の観光資源にしていく方針を掲げており、2013年には太宰の生家「斜陽館」や「津軽三味線会館」などでの上演活動を浸透させ、2014年には独立した観光コンテンツとして活動を広げてもらう態勢を作っていきたいとしている。
◎関連サイト◎
「津軽半島劇場化プロジェクト」進行中 太宰作品上演へ 青森|msn産経ニュース
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