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【中学「ダンス」必修化に伴い】『ヒップホップダンス指導検定』スタート

12.04/19

中学校の保健体育で「ダンス」が必修化されたことを受け、一般社団法人ワールドリズムダンス技能協会は18日、『第1回ヒップホップダンス基本技能指導士検定』を実施すると発表した。日程は5/6(日)、会場はティアラこうとう(東京都江東区)。

同検定は、厚生労働省認可 財団法人職業技能振興会認定事業である『ワールドリズムダンス技能指導士検定』のFUNK編「ヒップホップ」に関する基本技能検定。検定を通してダンス指導者の資質の向上を図り、広く社会にダンスが普及することを目指す。ダンス指導者やダンサーなど、ダンスを職業とする人たちの社会的地位の向上のため、ダンスの技術だけでなく、心理学や、社会人としてのビジネスマナー講義も受講が必修。初回である今回は「ヒップホップ」のみ検定試験を行うが、今後は同編「ワッキング」「ロッキング」ラテン編「チャチャチャ」「サンバ」「ルンバ」「ジャイブ」も実施予定。

試験形態は筆記試験および実技試験。筆記試験の合格ラインは正解率70%。受験料2,5000円(ワールドリズムダンス技能協会主催の研修受講者は20,000円)のほか、合格者には認定登録料5,000円が別途必要。

ワールドリズムダンス技能協会は、2012年1月に設立された一般社団法人。教育・文化・健康の各分野において、ダンスを通じて、人々に心身の鍛錬や豊かな心の醸成の機会を提供すること、およびダンス業界における雇用拡大に貢献することを目的としている。検定実施の他、試験対策研修等を行う。

中学校では、今年度(平成24年度)から改訂版の学習指導要領が実施されている。「生きる力」を育むという理念のもと、知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成が重視されているのが今回の改訂の特徴。保健体育の教科では、生涯にわたって豊かなスポーツライフを実現する基礎を培うこと等が改訂の要点となっている。これに伴い、従来選択制だった「ダンス」と「武道」が第1学年および第2学年には男女ともに必修となった。「ダンス」では、創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスの3つから選択して授業を行うことになっている。

文部科学省が昨年12月から今年1月にかけて実施した公立学校の抽出調査では、現代的なリズムのダンスを選んだ学校が最も多かった。近年、ダンスは中学生にも人気が高いが、ダンスに馴染のない教諭も多いことや、評価が難しいこともあり、改訂版実施以前より授業の現場では試行錯誤が行われている。

一連の流れを受けて、参議院議員・松田公太氏(@matsudakouta)は、「新たな『天下り法人』の始まり。そもそも、HIP HOPは自由な発想で、SOULから出る踊りだろう!型にはめるなんてできないはず」とtwitterで批判。同様の内容をブログにもつづっている。一方、DJ・HIROKING氏(@DJhiroking)は、「現時点でストリートダンスやってるほとんどの人は、必修化による恩恵を少なからず受けてると思うよ。実感ないかもしれないけど。いい方向に向けていきたいもんですね」とtwitterで前向きな発言をしている。受け止められ方は様々だ。

◎関連サイト◎
一般社団法人ワールドリズムダンス技能協会
ワールドリズムダンス技能指導士|厚生労働省認可 財団法人職業技能振興会
第1回試験要項・願書
新学習指導要領・生きる力 第2章 各教科 第7節 保健体育|文部科学省
中学校学習指導要領解説 保健体育編|文部科学省
ヒップホップに資格は必要か|松田公太オフィシャルブログ
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