公益社団法人企業メセナ協議会（東京都港区）は9日、「メセナアワード 2014」を発表した。舞台芸術関係の活動からは、アサヒビール株式会社『すみだ川アートプロジェクト2013：江戸を遊ぶ―「ないまぜや！」鶴屋南北』が優秀賞を、トヨタ自動車株式会社『トヨタ青少年オーケストラキャンプ』が特別賞（文化庁長官賞）を受賞した。

「メセナ アワード」は、芸術・文化振興による社会創造に貢献した企業や財団等の活動を表彰するもので、1991年に創設。日本国内に所在する企業や財団、 民間の事業体等の活動（前年度のもの）に対し、全国各地から自薦・他薦にて広く募集しており、今回は102件の応募があったという。

『江戸を遊ぶ―「ないまぜや！」鶴屋南北』は、隅田川を重要な地域資源と捉えて行われている「すみだ川アートプロジェクト」の一環として、会場を芝居小屋に見立て、「隅田川」「江戸」「鶴屋南北」に因む約40のプロジェクトが行なわれた。受賞にあたっては「文化の側面から地域資源に注目する長期的な取り組みで、遊び心に満ちた幅広い活動が展開されている」という点が評価された。

『トヨタ青少年オーケストラキャンプ』は、全国各地から音楽を志す青少年が一堂に会してプロの指導を受ける3泊4日の音楽合宿で、第1回の1985年から毎年開催。「各地の青少年を対象とすることで、地域の音楽文化の担い手となる次世代を多面的に育成している」ことが評価された。

◎関連サイト◎
メセナアワード 2014｜公益社団法人企業メセナ協議会