昨年12月に死去した歌舞伎俳優の中村勘三郎さん（享年57歳）が、ルーマニアで開催された「第20回シビウ国際演劇祭」で表彰され、現地時間15日（日本時間16日未明）、授賞式が行われた。2008年同演劇祭で、勘三郎さん率いる平成中村座が、串田和美氏演出の『夏祭浪花鑑』を上演、絶賛されたことが評価された。

同演劇祭では今回20回目を迎えることを記念して、アメリカ・ハリウッドの「ウオーク・オブ・フェーム」にならい、シビウの文化、芸術などの発展に貢献した人物に対し、市内の歩道に名前を刻んだプレートを埋め込むことになった。その第一回目の受賞者７人のうちのひとりに、勘三郎さんが選ばれた。

表彰式典には、勘三郎さんの代理として串田氏が出席した。歌舞伎座で公演中のため、出席できなかった長男の中村勘九郎氏は「栄誉ある賞を頂き父も喜んでいると思います」とコメントを寄せた。