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【自治体補助に頼らない運営目指す】パチンコ店の上層階を国際的アーティスト・イン・レジデンス施設に-松戸

13.04/22

千葉県の松戸駅周辺地域のまちづくり事業に取り組む「松戸まちづくり会議(代表幹事・稲葉八朗、松戸本町自治会会長)」は、同駅西口から徒歩2分にあるパチンコスロット店「楽園」上層階の遊休スペースを利用した、国際的なアーティスト・イン・レジデンス(AIR)施設の運営を今年6月より開始することを明らかにした。地域団体と民間企業の創意工夫により、自治体補助がなくとも持続可能な芸術家支援施設を目指して活動していくという。

低層階の店舗名を活かし「パラダイス AIR」と命名されたこの施設は、数日間の短期滞在を受け入れる「ショートステイ」と、2ヶ月間程度の長期滞在型を想定する「ロングステイ」の2つの事業プログラムからなる。「ショートステイ」の運営コンセプトは、かつて宿場町だった松戸の歴史をふまえた「一宿一芸」というもの。アーティストは数日間無償で滞在できる代わりに、滞在中に松戸駅前エリアにてパフォーマンスや作品上映会などの「芸」を地域に還元する。主に、地方と都内を行き来しながら活動する、日本国内の若手アーティスト・文化芸術関係者の利用を見込んでいるという。また、「ロングステイ」は、海外のアーティストを招聘、或いは公募して約2ヶ月間、松戸で生活をしながら作品制作に携わってもらう。

元々ラブホテルだったという同物件は防音性に優れていることから、様々な表現に対応し得る創造空間として活用する計画が発案されたという。近年、遊休施設を芸術文化施設として再利用する動きが全国各地で盛んとなっているが、自治体からの補助に頼らない「地域団体と民間企業による創意工夫」が今後どのように展開されていくのか大いに注目したい。

◎インフォメーション◎
■施設名称:パラダイス AIR
■住所:千葉県松戸市本町15-4(JR/新京成・松戸駅西口徒歩3分)
■規模:2室(平均39平米)
■時期:2013年6月30日〜
■運営:松戸まちづくり会議
■ディレクション:中島佑太、森純平
■コーディネート:庄子渉
■企画:株式会社まちづクリエイティブ
■協力:浜友観光株式会社

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