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【訃報】劇作家・清水邦夫さん死去

21.04/20

【訃報】劇作家・清水邦夫さん死去

劇作家の清水邦夫さんが15日、老衰のため死去した。84歳。葬儀、告別式は近親者で執り行われる。

清水邦夫さんは1936年、新潟県生まれ、早稲田大学文学部卒業。1958年には処女戯曲『署名人』(初演1960年)でテアトロ戯曲賞と早稲田演劇賞を受賞。大学卒業と同時に岩波映画製作所に入り、退社までの5年間では映画のシナリオを手がけた。

1960年代後半から70年代初めにかけて、演出家の蜷川幸雄さんとコンビで活動し、『真情あふるる軽薄さ』などを発表した。1972年には蜷川さんらと「櫻社」を結成、74年には『ぼくらが非情の大河をくだる時』で岸田国士戯曲賞を受賞した。

「櫻社」解散後の76年に、妻で俳優の故松本典子さんらと演劇企画グループ「木冬社」を旗揚げ、自作戯曲の演出も手がけた。また外部の劇団への戯曲提供や映画、テレビドラマへの脚本執筆など、多方面で活躍した。

『わが魂は輝く水なり』で泉鏡花賞、『エレジー』で読売文学賞戯曲賞、『わが夢にみた青春の友』で紀伊国屋演劇賞団体賞など、受賞多数。2002年に紫綬褒章、2008年に旭日小綬章を受章。


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