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- 新国立劇場、演劇次シーズンラインナップ発表
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20.01/09
小川絵梨子芸術監督「演劇との出会いの場をつくりたい」新国立劇場の次シーズンラインナップ発表
新国立劇場(東京都渋谷区)は8日、2020/2021シーズン(2020年9月~)のオペラ、バレエ・ダンス、演劇のラインアップ説明会を開催。各芸術監督より来シーズンの演目が発表され、オペラでは任期3年目の大野和士、バレエ・ダンスでは新任の吉田都、演劇では3年目となる小川絵梨子が抱負を語った。(写真:演劇芸術監督 小川絵梨子)
関連リンク⇒ 2020/2021シーズン 演劇 ラインアップを発表しました
小川芸術監督は就任以来、連続上演のシリーズ企画やフルオーディション公演、長期間かけて作品を育てるディベロップメントなど、同劇場主催公演に新しい風を吹き込んできた。3期目は「演劇に出会ったことのない人々に演劇ならではの面白さを伝えたい」という小川自身の想いをより強く反映した企画、公演が並んだ。
◆『ガラスの動物園』 [海外招聘公演] 2020年9月
作:テネシー・ウィリアムズ 演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ 制作:パリ・オデオン劇場
◆『リチャード二世』 2020年10月
作:ウィリアム・シェイクスピア 翻訳:小田島雄志 演出:鵜山仁
◆『ピーター&ザ・スターキャッチャー』 [日本初演] 2020年12月
作:リック・エリス 原作:デイヴ・バリー、リドリー・ピアスン 音楽:ウェイン・バーカー 翻訳:小宮山智津子 演出:ノゾエ征爾
◆「人を思うちから」シリーズ 其の壱 2021年4月
『斬られの仙太』 [フルオーディション公演]
作:三好十郎 演出:上村聡史
◆「人を思うちから」シリーズ 其の弐 2021年5月
『東京ゴッドファーザーズ』 [新作]
原作:今敏 作:土屋理敬 演出:藤田俊太郎
◆「人を思うちから」シリーズ 其の参 2021年6月
『キネマの天地』
作:井上ひさし 演出:小川絵梨子
◆短編フェスティバル「嘘」(仮題) 2021年7月
-はじめての演劇ー
【プロジェクト】
・こつこつプロジェクト ―ディベロップメント―
・ロイヤルコート劇場✖新国立劇場 劇作家ワークショップ
上村聡史、藤田俊太郎、小川本人が演出を担当する「人を思うちから」シリーズについて、小川は「欧米では絶対に描かれることのない、日本でしか生まれない作品を選んだ」という。「日本には“人を思うことができる”独自の文化がある。このシリーズを通じて私たちが持っている“人を思う力”を改めて知ってもらい、そんな自分たちの力を誇りに思ってほしい」と語った。
また、同劇場初となる短編作品のフェスティバルについては、最短5分〜最長45分程度の国内外12作品を上演予定。「演劇に出会ったことのない方々に、演劇をより身近に感じてほしい」との願いから、劇場の形にとらわれず小劇場・中劇場ほか様々なスペースを使って体験型フェスとして開催される。
(写真左から小川絵梨子、大野和士、吉田都)
ロイヤルコート劇場✖新国立劇場 劇作家ワークショップ