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舞台制作者意識調査「ワーク」編

10.09/16

ラボ部員の鈴木です。
さて、お待たせしました、
今回は制作者さんが今欲しいスキルについてのレポートです。
会計管理や、資料作成、プレゼンなど幅広いスキルを必要とされる制作者さんですが、
今どのようなスキルを必要としてるのでしょうか?
今回の結果は以下のようになりました。

制作者さんが今必要としているスキルとは?

わずかな差ではありますが、「コミュニケーション力」を必要とされている方が
比較的多いようです。何もするにも、コミュニケーション力は重要ですね。
ですが、なかなか向上しにくいものでもあるのではないでしょうか。
「資料作成」や、「映像編集」などは普段行っている制作者さんが多いからか、
それほど上位にはきませんでした。
逆に「会計管理」や、「作品作り、上演にかかわる法律に関する」知識は、
特に知識が無くても公演はできてしまう・・・からか勉強不足と思っている
制作者さんが多いようですね。
このほかに欲しいスキルとしては、以下のようなものがあげられました。
主に知識関係と、つながり・コミュニケーション関係に分かれました。
コミュニケーション、ここでも人気です!
それではいってみましょう。
【知識関係】
・救護能力(傷病に関するものと、肉体ケアに関するもの)。(30代 男性)
・合気道、語学力&会話力(ドイツ語と英語)。(30代 男性)
・PC操作(データベース作成管理とweb作成管理)。(30代 男性)
・ アンケート結果を分析できる統計の知識、スキル 。(20代 女性)
・助成金申請に伴う、劇団に必要な要素 公演企画書の作成法(30代 女性)
【コミュニケーション・つながり関係】
・ひとをその気にさせる魔力(30代 男性)
・ 情報入手経路 人とのつながり。ツテ。
 また、そういった役者をプロデュースしていくためのコネの作り方。(20代 女性)
・愛想良く人見知りしない。(30代 女性)
・ 柔軟性(30代 女性)
【そのほか】
・地方から出てきて東京に知り合いなどの地盤が全くない劇団を有名にするための画期的な後方を思いつく発想力。 (20代 女性)
・ハードな仕事を飄々とやりこなせる精神力(20代 女性)
・ 早く体調を戻したいです。(30代 男性)
・ PCはそれなりに使えます 著作権とかの知識もまあまあ。
会計も簿記3級持ってます。 そこそこ倒れない体も。
これ以上持つと、本当にいろいろやらされることが増えてしまうので、
つらい時は倒れる身体がほしい…と思うことがあります。嘘です。(40代 女性)
「救護能力」や「合気道」は思いつかなかったので、驚きました。
確かに、いざという時頼もしいですね!
いえ、そんないざという時はないのが一番ですが。
そういえば私も制作をやっていたとき、スタッフの子が救急車を呼ぶほどの大けがをしてしまいました。
あの時救護能力の知識が少しでもあればよかったな・・・・。
おろおろするばっかりで、周りの人になだめられてました。不甲斐ない。

スキルをあげるためにやっていることとは?

さて、いろいろとスキルを必要としている制作者さんですが、
スキルを上げるために、どのようなことをしているのでしょうか。
参考になることがあるかも?

・ 劇場法の勉強会と、法人化の勉強はしています。演劇とはまったく別の業種の本をなるべく多く読みたいと思っています。今後の演劇活動のヒントはそこにあると思っています。 それ以外に心がけていることとしては、
■インターネットではなく本を読んでいます。
■インターネットではなく人と会っています。
■人を見ながら、一人で考える時間を持っています。
何か特定の知識を身につけようとはあまり考えていません。上記のような時間を作ることで、いつの間にかいろいろな知識やネットワークが蓄積するので、それが自然なことのように思います。(30代 男性)

・身近なアーティストと制作者が一緒に参加して、
 舞台上演のプロセスについて意見を交わせるセミナーの開催/受講(20代 女性)

・気にはなっているが、なかなか時間が取れないのが現状。 知的所有権などについて、法律的な知識を学びたい。 経営的な知識や実務のスキルを得たい。 以前、簿記の基礎の通信講座を受けたことがあったが、夜学やネットラーニングの機会がもっとあると、仕事をしながらでもスキルアップがはかれると思う。(30代 女性)

・ セミナーの受講(30代 女性)

・他人様が仕切っている現場を体験して 自分がやっていないこと、 見落としていることを点検し、 キャスト・スタッフ・お客様に喜ばれる現場に向かって 頑張りたい。 (40代 女性)

・受けたいと思いつつ忙しい。これ現実。(20代 女性)

・特にしてませんが、これまで、なにかのきっかけがあってスキルを身につけてきたので、そのうち身につけると思います。(30代 男性)


いかがでしたか?
「受けたいと思いつつ忙しい。これ現実。」という意見は大いに納得でした。
忙しいと、セミナーを調べる時間をみつけるのもなかなか難しかったリしますね。
一方でセミナーに行ったり、普段の行動を心がけている方もいるのですね。
なかなか時間を作り出すのは難しいのですが、せっかく新しい年の始まりなので
計画を立ててみるのもいいかもしれません。 さて、今回でワーク編のレポートは最後となります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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