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横浜市の舞台芸術創造拠点「急な坂スタジオ」(西区)が4月から休館となる可能性があることが明らかになった。
2/3付で神奈川新聞が報じた記事によると、指定管理者制度を適用せずにNPO法人「アートプラットフォーム」に無償で貸し付けるという運営手法が、市内部より「公有財産の有効活用として相応しくない」という批判を招いているようだ。横浜市と同NPO法人との契約は3/31で満了となるため、新体制が定まらない現状のままでは、4月より休館せざるを得ない状態だ。
「急な坂スタジオ」は、市営の結婚式場を「創造界隈(かいわい)」形成事業の拠点として再編し、2006年10月にオープンした。運営団体は、NPO法人や非営利団体を対象に公募し、NPO法人「アートネットワーク・ジャパン」と同「STスポット」が選ばれた。のちに両団体が発足したNPO法人「アートプラットフォーム」に運営権限が移譲された。現在は、岡田利規や柴幸男等、最先端のアーティストを「レジデント・アーティスト」として迎えるなど、単なる稽古場では収まらない「舞台芸術創造拠点」として業界内では広く認知されている。