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【被災地域での建築プロジェクト】陸前高田「みんなの家」完成

12.11/20

18日、岩手県陸前高田市に、建築家の伊東豊雄氏ら設計による東日本大震災の被災者のための集会所「みんなの家」が完成し、竣工式が行われた。陸前高田での設計プロセスは、第13回ベネチア・ビエンナーレ国際建築展の国別参加部門で最高の金獅子賞を受賞している。

「みんなの家」は、避難所や仮設住宅などの「ベッドルームしかない家に共同のリビングルームをつくるような試み」として開始された建築プロジェクト。建築家ができることを考えるため伊東氏ら5名で結成された「帰心の会」によって、被災各地で推進されている。陸前高田では、今年2月に設計がまとまり、7月に着工した。津波の塩害で廃材となるはずだったスギの丸太19本を柱に使った建物は、高さ約10メートルの木造2階建て、延べ床面積約30平方メートル。復興の様子を見渡せる物見やぐら形式の外観で、1階には談笑スペースがある。

伊東氏が理事長を務める「NPO法人これからの建築を考える」のWEBサイトでは、「さしあたりこの「みんなの家」はテンポラリーなものでしかありません。しかし復興が進む過程でそれは、恒久的な「みんなの家」に生まれ変わっていくかもしれません。人々が集まり、語り合い、そこから何かが発信され、創造されていくようなコミュニティのための建築が生み出されるかもしれないのです」と説明。竣工式では、「難しい設計だったが、きれいに完成したと思う。集い、交流する人たちが頑張る気持ちを持てる場になってほしい」と希望を語った。

◎関連サイト◎
「みんなの家」|伊藤建築塾

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