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【浅草六区最後の映画館跡地】明治、大正時代のランドマークタワー「凌雲閣」が復活

12.10/24

日本の常設映画館発祥の地、浅草六区(東京都・台東区)に、明治、大正時代のランドマークタワー「凌雲閣(りょううんかく)」の復活が計画されていることが分かった。9月半ばから今月21日に閉館した六区最後の映画館5館の跡地に、松竹株式会社が計画する再開発ビルの一角に再現される。

六区は明治、大正期から映画館や演芸場が軒を連ねる都内有数の娯楽街だったが、21日に最後の3館が閉館したことにより、すべての映画館が消えた。現在建っている3棟のビルは年内に解体が始まり、跡地に地上5階、地下1階の再開発ビルが着工される。開業は2014年春の予定で、劇場などが入るという。

「凌雲閣」は、1890(明治23)年、英国人ウィリアム・バルトンの設計により建設された八角柱の12階建て観光高層ビル。通称「十二階」。1923(大正12)年の関東大震災により8階より上が崩壊したため、取り壊された。この度の復活では、独立した建物でなく、再開発ビルと一体化した形で建設予定。写真資料などをもとに、実物に近いレンガ風の外観が再現されるが、高さは街並み整備地区計画で36メートルまでに制限されているため、当時よりも低くなる。

内部には浅草の歴史を物語る写真パネルや映画のポスターなどを展示。1階には企画展などができる多目的スペースも設けるという。

六区で浅草演芸ホールを運営する東洋興業の松倉久幸会長(76)は「凌雲閣は東京スカイツリーのように日本を代表する建物だった。復活すれば浅草の歴史が再現される」と歓迎している。松竹広報室は「映画館の跡地利用については現在検討している段階で、決定後に発表する」と話している。

◎関連サイト◎
明治の高塔「凌雲閣」|明治大正1868-1926※「凌雲閣」解説と画像あり

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