劇団青年座に所属する女優の今井和子（いまい・かずこ）さんが14日、肺がんのため東京・渋谷の病院で死去した。79歳没。

今井さんは、1932年東京都出身。日劇ダンシングチームを経て、1953年に劇団俳優座研究所5期生となる。1965年劇団青年座に移り、『象と簪』（作：矢代静一）で初舞台。その後は舞台はもちろん、映画やテレビドラマ、海外ドラマの吹き替えでも活躍した。

1967年に舞台『友達』『極楽金魚』で、1977年に舞台『北斎漫畫』で紀伊国屋演劇賞個人賞を、1998年には読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した。代表作に、テレビドラマ『北の国から』（CX）、映画『きけ、わだつみの声』などがある。

葬儀は近親者で行なった。喪主は長男信幸（のぶゆき）さん。来年1月11日に東京都渋谷区富ケ谷の青年座劇場で「お別れの会」を開く予定。

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