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【倉庫スペースを自ら改装】“被災地”水戸で、地元劇団が小劇場をオープン

11.12/17

茨城県水戸市の中心地で、公共施設の倉庫スペースを地元劇団が手作りで小劇場として改装し、16日にこけら落とし公演をスタートさせた。

手作り小劇場をオープンさせたのは、水戸市を本拠地とする劇団「キミトジャグジー」(主宰:鈴木貴幸氏)で、水戸芸術館が主催する「水戸市民演劇学校」の卒業生を中心に2005年に結成された社会人劇団。東日本大震災発生以降、市内の貸しホールが軒並み使用不能になり、地元劇団の多くが活動休止や市外へ上演場所を移すことになった。同劇団も、4月に予定した公演が中止となり、活動拠点としていたビルが取り壊しとなるなどしたが、「やるなら復興した水戸で」という強い思いから、市内での公演場所探しに奔走、9月に水戸芸術館の呼びかけで開催されたイベント「プレイ×プレイプロジェクト」が縁で、市内の公共施設「まちなか情報交流センター」(水戸市南町)から倉庫スペースを小劇場として提供されることになった。

倉庫の改装は、ほぼ劇団員たち自身の手で行い、資材費もほとんど自腹。社会人劇団だけに、改装作業は毎日深夜まで及んだという。作業開始から約1ヶ月半で、客席数60席の小劇場が完成し、こけら落とし公演となる同劇団14回公演「焔-HOMURA-」が16日に開幕した(20日まで)。

今回の劇場リフォームの模様は、公式ブログ「たけプーの劇場歌大作戦」で詳しくレポートされている。

なお、同センターは市委託の単年度事業のため、オープンした劇場スペースが来年度以降どうなるかは未定。しかし、同センター職員は、「演劇でまちのにぎわいづくりの可能性を示してほしい。継続を期待している」と話しているという。

◎関連サイト◎
キミトジャグジー公式サイト
「水戸の街を元気に」倉庫改装し小劇場 きょうから劇団公演|茨城新聞

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