劇作家の斎藤憐（さいとう・れん、本名：安彦憐=あびこ・れん=）さんが、12日午前9時6分、食道腫瘍による肺炎のため東京都杉並区の自宅で死去した。享年70歳。

斎藤さんは、40年、朝鮮・平壌生まれ。俳優座養成所を卒業後、串田和美、佐藤信らと劇団「自由劇場」を結成。79年初演の「上海バンスキング」で第24回岸田国士戯曲賞を受賞。同作はその後400回以上上演され、2度映画化もされた。その他にも、97年に「カナリア」で菊田一夫演劇賞、05年初演の「春、忍び難きを」で紀伊国屋演劇賞と鶴屋南北戯曲賞を受賞した。

また、2009年5月に開館した杉並区立杉並芸術会館（座・高円寺）館長、NPO法人劇場創造ネットワーク理事長を務めた。

葬儀は近親者だけで行い、後日お別れの会を開く予定。

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