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【招待状より御礼状】『カンパニーを進化させ集客へと導く具体的な方法』第2回(fringeナレッジ)

11.09/08

fringeプロデューサー荻野達也氏が自身の体験を元にした“集客戦術”をつづる連載コラム『カンパニーを進化させ集客へと導く具体的な方法』の第2回「招待状より御礼状を出す」がfringeナレッジに掲載された。

今回は、公演のパブリシティとして代表的な「招待状送付」がテーマ。無名なカンパニーにとって劇場関係者やマスコミに公演を実際に観てもらうことは重要課題であることは当然ながら、思うように招待を受けてもらえないのが現実。遊気舎時代の荻野氏の場合は、「招待状を送った相手全員に、来場したかどうかに関わらず御礼状を送った」という。その理由については、「どのカンパニーも招待状は送りますが、御礼状を送るところはほとんどありません。このため、相手に強い印象を与えます」とし、さらに「観に行かなかった方にも届くわけですから、相手の良心に訴える効果があります」と記している。つまり、無数に存在する競合相手との差別化を図るとともに、顔の見えない相手に対して情緒的に訴求する効果もあったということだろう。荻野氏は他にも、「3回連続して来場しなければ名簿から削除」「必ずハガキで」「文面には、動員数をリアルな数字で報告」「公演後1週間以内に送る」「節目には活動報告書を送る」などの“御礼状戦術”を披露している。

荻野氏は最後に、「未知の相手に関心を持ってもらい、応援してもらうという点で、招待客に対するアプローチは就職活動と全く同じだと思います」とした上で、「就職活動のノウハウを使えば、いくらでもアイデアは出てくるのではないでしょうか。そうならないのは、就職活動は人生が懸かっているのに対し、公演の宣伝はそこまで必死に取り組まないからでしょう」と述べている。その理由として、「(公演に対して金銭的リスクを背負う)プロデューサーとして活動する制作者が少ないから」だと分析し、「公演で赤字が出たら、プロデューサーが負担しないといけません。だから必死になり、知恵を振り絞って活動するのです。人生が懸かっている就職活動と同じレベルの活動をするのです。この本気度が問われているのです」と語っている。

◎関連サイト◎
カンパニーを進化させ集客へと導く具体的な方法/(2)招待状より御礼状を出す|fringeナレッジ

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