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【最優秀演出家賞並びに優秀演出家賞は該当者無し】「利賀演劇人コンクール2014」審査結果発表

14.07/28

今月18日より富山県利賀芸術公園にて開催していた「利賀演劇人コンクール2014」(主催:文化庁、公益財団法人舞台芸術財団演劇人会議)の審査結果が28日、発表された。最優秀演出家賞並びに優秀演出家賞は該当者無し、奨励賞に中込遊里、荻原永璃、カゲヤマ気象台、原田直樹グループ、大橋可也グループの5人/団体が受賞した。

「利賀演劇人コンクール」は、「地域を越え、国際的に活躍できる演出家の発掘と養成」をコンセプトに、毎年夏に利賀芸術公園で開催される演出家を対象としたコンペティション。今年度の審査員は、石川直樹(写真家)、金森穣(演出振付家、舞踊家、りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館・舞踊部門芸術監督、劇場専属舞踊団Noism芸術監督)、平田オリザ(舞台芸術財団演劇人会議理事長、青年団主宰、こまばアゴラ劇場芸術監督、劇作家、演出家)ら6名が務めた。

審査会では話し合いの初期段階で、全会一致で優秀演出家を出さない方針となり、「最終的に、五つの個人、団体に対して、均等に奨励金を授与する」という結論に達したという。

またその評価軸について、同特設サイトにて平田オリザは、「舞台の成果全体に対して」か「演劇人としての将来性に対して」か議論が分かれたことも明かし、「将来性に対する評価と、今回のステージそのものに対する評価を按分しつつ、奨励賞を決定いたしました」と経緯を述べた。そして作品に対しては、「戯曲のことばをコントロールする力、空間を制御する能力など、演出家としての基本的な要素に欠ける作品が多くみられました。また、アイデアはあっても、それを実現する具体的な方法論や、集団性が欠如した作品も多かったように感じます」と評した。

なお、各審査員の講評は、追って公開される予定。

◎インフォメーション◎
利賀演劇人コンクール2014

■最優秀演出家賞並びに優秀演出家賞
該当者無し

■奨励賞(副賞20万円)
中込遊里(『弱法師』)
荻原永璃(『楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき-』)
カゲヤマ気象台(『ハムレット』)の実験精神に対し
原田直樹グループ(『楽屋-流れ去るものはやがてなつかしき-』)の俳優のアンサンブルに対し
大橋可也グループ(『バーサよりよろしく』)のステージングに対し

■観客賞
1位 寺戸隆之(2位 中込遊里、3位 原田直樹)

◎関連サイト◎
利賀演劇人コンクール2014 審査結果発表|利賀演劇人コンクール


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