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【F/T13公募プログラム】アワード受賞は中国の薪伝実験劇団『地雷戦 2.0』

13.12/10

一ヶ月に渡り東京・池袋周辺地域で開催された国際舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー(F/T)13」の公募プログラムの中から選出される「F/Tアワード」が最終日の8日に発表され、中国の薪伝実験劇団(しんでんじっけんげきだん)『地雷戦 2.0』(作・演出:ワン・チョン)が受賞した。

公募プログラムは、アジアの若いアーティストを紹介するという主旨でラインナップされており、その中から「新しい価値を創造する優秀な作品・アーティスト」に対し「F/Tアワード」を授与している。受賞者は次年度の同フェスティバルに主催演目として招聘される。審査員は、飴屋法水氏、鴻英良氏、シュテファニー・カープ氏、森山直人氏、リー・イーナン氏の5名が務めた。

7日ににしすがも創造舎にて開催された審査会にてまず候補団体5つ(Q、ソ・ヨンラン、薪伝実験劇団、タン・タラ、sons wo:)が選出され、さらに最終審査で「薪伝実験劇団」「タン・タラ」「sons wo:」の3団体に絞られた。

アワードを受賞した薪伝実験劇団『地雷戦 2.0』に対しては、「戦争をゲームのように描写すること」について審査員間で意見が分かれたものの、「地雷戦というシリアスなテーマを、ユーモアもこめながら完成度の高い表現にしている点」が高く評価され、「反戦のテーマを普遍的に表現した作品」として、審査員の意見が一致した。

F/Tプログラム・ディレクターの相馬千秋氏は、同作品について「北京では政府の検閲により上演できなくなった作品。日本の大戦時のプロパガンダ映画を揶揄したような表現を、あえて日本で上演できたことは、演劇というメディアの役割を改めて見つめることのできる貴重な機会となった」と評した。

また審査委員長の森山直人氏は、総評として「観客に自分自身の根拠を示していくコミュニケーションが行われていることを、改めて感じられる作品がそろっていた」とコメント、また「F/T公募プログラムの、東京・日本を中心としたパフォーミングアーツの国際的なネットワーク形成に果たした成果を改めて評価したい」と、F/Tにおける公募プログラムの意義を語った。

審査員による講評の詳細は、後日F/Tウェブサイトにて公開される予定。

◎関連サイト◎
F/T13公募プログラム F/Tアワード受賞者決定!!|F/T


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