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- 「ギフトチケット」に関するアンケート結果公開
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21.01/12
fringe「初めて舞台芸術を観る人に贈る『ギフトチケット』に関するアンケート」結果公開
小劇場演劇の制作者を支援するサイト「fringe」(プロデューサー:荻野達也)が実施した『初めて舞台芸術を観る人に贈る「ギフトチケット」に関するアンケート』の結果が公開されている。舞台芸術の観客を増やすために、普段劇場に足を運ばない人に観劇体験をしてもらう「創客」について考察を続けてきた「fringe」。新型コロナウイルスで未来に不安を抱くいまだからこそ考えたい質問と多くの回答が寄せられた。

このアンケートは、劇場に足を運ぶ人を増やすための施策としてfringeが提唱する「舞台芸術ギフト化計画」の実現可能性と制度設計の参考とするために行われたもの(※)。調査期間は2020年11月1日~12月15日の1ヶ月半、周知はfringeサイト及びTwitter、またチラシ宅配サービス「おちらしさん」(運営:株式会社ネビュラエンタープライズ)へのチラシ封入によって行われた。有効回答は386件(舞台芸術関係者40.7%、観客58.3%)。
アンケート結果では、「ギフトチケット」を「使ってみたい」「場合によっては使ってみたい」と回答した人の合計は90%以上で、「ギフトチケット」への期待がうかがえる。また、舞台芸術を観たことがない人を劇場へ誘うために必要なことに対する自由回答では、「贈る」だけでなく「誘う」ことの重要性を指摘する意見が目立った。
この自由回答について荻野は、「真摯な長文の回答が多数寄せられました。非常に読み応えのある内容で、回答いただいた方々に感謝いたします」と綴り、pdfにまとめた詳細データでは、67件(舞台芸術関係者19件、観客45件、その他3件)の回答を掲載している。
先に必要な枚数だけ購入してプレゼントし、贈られた相手があとから日時指定出来るチケットです。相手の趣味・嗜好をよく知る家族・友人に贈ることで、舞台芸術に関心のなかった人に足を運んでもらうことを目指しています。小劇場演劇を支援するサイト「fringe」がこの概念を広めることを企画し、公益財団法人セゾン文化財団 2020 年度現代演劇・舞踊助成「創造環境イノベーション」の「課題解決支援」に採択されました。(アンケート概要より)
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