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【教育と経営の板挟み】鶴見区民ミュージカルが解散 ※4/30追記あり

12.04/27

公募の区民らで構成され、毎年公演を続けてきた鶴見区民ミュージカル(神奈川県横浜市)の解散が決まった。同ミュージカル実行委員会は3月31日付けで解散についての公示を発表した。同ミュージカル実行委員会は解散の理由を「作品のクオリティと経営的な壁が問題」と述べている。

鶴見区民ミュージカルは、地域での演劇教育などを目的に設立された団体。2005年から7年間、毎年1回公演を開催してきた。参加者は園児から高齢者までと幅広く、毎回鶴見市に実在する歴史や文化を背景にした舞台を制作して地元に密着した活動を行ってきたが、運営は募金や補助金などで賄われてきた。教育という位置づけを守るためにチケット代は低価格に設定しており、公演ごとに赤字になるケースがほとんどだった。

これを克服するためには集客を強化する必要があったが、それには区民ミュージカルならではの葛藤があった。同ミュージカル実行委員会は、集客に結び付くよう作品クオリティを高めるためには商業的な要素を盛り込まなくてはならないと考えた。しかし、それでは演劇教育の性質からは離れることになる。こうした状況に「ボランティアで運営する実行委員会の限界」を感じ、解散に至った。委員会メンバーは、「苦渋の決断だった」と述べている。

◎関連サイト◎
区民ミュージカルが解散 実行委員会が公示|タウンニュース 鶴見区版

【4/30追記】
4月26日号の「タウンニュース」記事に対し、昨年の鶴見区民ミュージカルの演出をした笹浦暢大氏よる反論文が、「鶴見区民ミュージカル 公式ブログ」に30日、掲載された。
ブログにて笹浦氏は、「タウンニュース」で「作品のクオリティ」が解散理由のひとつにあげられていることなどを取り上げ、「(タウンニュースの文章には)明らかに嘘の記載があります」とコメント。
また、「昨年の公演に関わって一緒に作り上げた皆様に本当に申し訳ないし、耐えられない」と寄せている。

◎関連サイト◎
タウンニュース4月26日の記事に関して|鶴見区民ミュージカル 公式blog★

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