制作ニュース

舞台制作者意識調査「ライフ」編

11.02/16

こんにちは!舞台制作ラボのさいきです。
親戚から母と間違えられているさいきです。違うよ、嫁じゃないよ。
ご家族のように身近な方々ではなく、心理的にも物理的にももう少し距離のあるご親戚には、舞台制作者というお仕事についてどのようにご説明しているのでしょうか?
みなさまからのご回答を報告いたします!


Q5.御親戚が集まる席で、「今、一体どんな仕事をしているの?」と聞かれた時、何と答えていますか?聞かれたことのない方は、自分ならこう答える!という内容をご記入ください。

⇒Q6. 上記質問の答えを受けて、ご親戚からはどんな反応がありましたか?また、あなたはその反応について、どう思いますか?どう返しますか?

応答スタイルでお答えいただいたので、そのまま掲載させていただきます。
こんな感じです↓

◆例

A5.「舞台制作」とは言わず、「演劇関係の仕事をしている」と答えている。 ⇒A6.「ということは芸能人に会えるの!?すごーい!」と姪っ子に言われてしまったので、ついつい見栄を張って「まあねー、そうなんだよねー」と業界人風を吹かせてしまった。(年齢・地域・性別)

◆漠然と「舞台関係」派

A5.舞台関係の仕事 ⇒A6.祖母から「興業師かい」と言われた。間違いともいえず、そうだと答えておいた。
親戚のおばには、どんな舞台のチケットも頼めると思われているが、実は母が代わりにプレイガイドでチケットを取って渡していたりする。(29歳・東京・女性)

あえてなのか、それともあまり意味はないのか、漠然と「舞台関係」「演劇関係」とだけ答えている方々が数名いらっしゃいました。
みんなで食卓を囲んでいる時なら、長くて難しい話をすることになるよりは、あまり深く説明しない方がご飯がおいしく食べられるのかもしれません。
けれど、詳しく説明しておいた方が、お母様のご苦労が減るのではないかなー……「コンビニ発券で楽チンだよ」と一言添えて、チケット情報がまとまっているサイトや雑誌を教えて差し上げれば、おばさまも色々な舞台に開眼するかも!?  

◆クールに「制作です」派

A5.劇団をプロデュースしている製作会社で働いている。 ⇒A6.「そうなんですかぁ。大変ですねぇ」で、会話はあまり続かないことが多い。(31歳・東京・男性)   A5.舞台の制作です。 ⇒A6.タレントを目指して貧乏劇団員をやっていると思われ、あまり快い反応はされません。(26歳・東京・女性)   A5.「お芝居の製作会社で働いている」と答えます。 ⇒A6.「具体的にどんな仕事なの?」と良く聞かれますが、「パソコンに向かって作業したり、電話取ったり、普通のОLと変わらない」と答えます。(24歳・東京・女性)

「会社で働いている」と言っておけば、何をやっているか具体的に分からなくても、とりあえず安心ということはありそうです。
その点、劇団の座付き制作さんやフリーの制作さんは、誤解をされたり、全く別の世界の話だと思われたりすることもあるかもしれません。
24歳女性のご回答、確かにと思ってしまいました。制作業務の特殊な部分は少なからずありますが、それはどの業種でもおんなじことで、傍から見れば「普通のOLと変わらない」部分も沢山あるかもしれませんね。こうして説明すれば、誤解が解けるかもしれませんよ!?  

◆力説!具体的に説明派

A5.演劇の舞台をつくっている、あ、役者じゃないよ、裏方です。弁当の手配から舞台の企画、地方公演まで、興行方面と考えてください。…といっています。たいてい、想像の外らしく、よくわからないといった顔をされて、そのままです。 ⇒A6.たいてい「ふーん」と言われて終わりになります。(43歳・東京・女性)   A5.演劇関係・舞台に立つ人たちのサポート役・舞台を作る人が中を作る仕事だとすれば、外を作る仕事。 ⇒A6.「へえ、楽しい?」「楽しくはないよ」「大変なんでしょ?」「大変だよ。でもやりがいはあるし、仕事ってどれでも大変なものだから、何をしたってそれは変わらないんじゃない?」(30歳・千葉・女性)   A5.DMを出したりしているので理解はされていると思います。劇団で芝居を作っていること、演出や脚本ではなく、いつ、どこの劇場で、どんな人に出て貰って、どこで稽古して、いくらで切符を売って、と舞台の上以外全部やるの。と説明しています。 ⇒A6.プロデューサーと言うカタカナを使ったり、劇団名と、まぁまぁ知られている所属タレントの名を言うと、へぇーと言ってくれるので、その辺で終わらせていることもあります。(46歳・東京・女性)   A5.劇団の制作者で、舞台の裏方さんだけど、分かりやすく言うなら事務方さんみたいな、タレントさんのマネージャーさんみたいな仕事、と言います。 ⇒A6.大変なんじゃないの?と言われることもありますが、大変だけど楽しいよ―、と答えます。昔むかし、大伯母が舞台役者で、一時期は一座を持ってまわっていたらしいので、親戚はなんとなくは仕事内容の想像がついているようです。(39歳・兵庫・女性)

一生懸命説明しているのに、「ふーん」「へぇー」で終わったら悲しいです(涙)
舞台の上しか見ていない、あるいは、そもそも舞台を観ない人にとっては、舞台の裏で何が行われているのか想像しにくいのかもしれません。やはりご親戚の中に関係者がいる場合や、DM等で仕事の一端が見えてる場合は、少なくとも仕事内容は知ってもらえているようですね。
千葉の30歳女性のやりとり、「楽しい?」という問いに「楽しくないよ」と答えていながらも、舞台への愛を感じます。  

◆こんな声もありました

A5.制作を本業としていないが、「劇団を裏から支える大事な役割もやっているんだよ」と話したことがある。 ⇒A6.「地方の劇団にもそういう仕事が必要なの?」とか「(ご当地のホールに来た)公演のチケットは優先的にとれるのか?」といわれた。「地方の劇団だからこそ必要で重要な役割なの」「取れません、買っておくれ」と答えた (40歳・長野・女性)

「地方の劇団だからこそ必要で重要な役割なの」というようなお話をができると、今どんなお仕事をしているのか、これからどんなお仕事がしたいのかがハッキリ伝えられるかも!と思いました。
こうしてお話をするうちに、演劇などに興味を持ってもらえるかもしれませんね。
それにしても、どんな公演のチケットでも取れると思っている方は多いのでしょうか。何故なのでしょう……。  

A5.みな知っているので、どちらかというと「いつ嫁に行くのか。行く気はあるのか」と聞かれます…。芝居に関してはたまに「役者もするの?」と聞かれて「いや、裏方だけ」と答えます。(40歳・大分・女性)

「結婚はいつするの?」って、聞かれますよね。
仕事のことを問われる時、じつは結婚のことを聞き出したいだけ?と思う時があります。
これ、男性もそうなのでしょうか。親戚同士の集まりならではの話題ですが、何と答えてよいのやら悩むところです。
みなさんは、どんなふうに答えていますか?


いかがでしたでしょうか。
ご親戚内へする自分の仕事の説明って、業界以外の人全般に対する制作さんのお仕事の説明なのではないかと思うのです。
親戚なので、全くの他人とは違い、ある程度反応は正直です。熱く語ればドン引きされ、サクッと終わらせれば「ふーん……」なんて、うまく伝えるのは難しいですね。 以前、ラボブロでは『制作とは(   )だ!』カッコ内を埋めてください」xというアンケートを取り、沢山のご回答を頂きました。
「あなたの仕事は何ですか?」と問われた時、「舞台制作をやっている、制作とは(   )だ!」なんて説明してみてもカッコイイかもしれません。
一生懸命仕事の好きなところを話せば、こんなわたしでも「よくわからないんだけどー。まぁ、楽しくやってるならいいさぁ~!ヨカッタネー!」>ぐらいの反応は貰えました。それがいいのか悪いのかは分かりませんが(笑)
さて、調査報告は以上です。
長い長い文章をお読みいただき、ありがとうございました。
今回ご回答し損ねた方も、「こんな風に説明してるよ」「こんなことを言われているよ」などなどのエピソードがありましたら、ぜひぜひ教えてくださいね。 全然関係ありませんが、いとこの結婚式で、うっかりブーケをキャッチしてしまって以来、親戚内で誰も結婚をしていません。
いや、別にわたしの後ろでつっかえてるわけじゃないとは思うのですが……。

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