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【サイトウォッチ】コアなファンが全員観るのは当然、その上を目指せ(fringe blog)

10.12/03

fringeプロデューサー荻野達也氏が12/2付のブログ内で、映画界の実状を演劇界に置き換えた数字をもとに、「小さなパイを奪い合うのではなく、マーケット全体を広げる働きかけをしてほしい」と訴えている。

荻野氏が参考にした映画界のデータは、『BRUTUS』12月1日号に掲載された、某アート系映画配給会社代表の言葉によるもの。これによると、東京都内に存在するコアな映画ファンは「1万人いるかいないか」だという。荻野氏はこれに対し「コアな演劇ファンは400人程度」だと推測し、「単純に比較すると、映画と演劇のコアな観客比率は25対1ということになる」としている。圧倒的な差であることは間違いないが、「数字が小さいということは、逆に言えば工夫次第でこれから伸びる余地があるということだ」というのが荻野氏の見解だ。

さらに荻野氏は、同配給会社代表が挙げた「宣伝費2000万円以下で興行収入1億円」という“成功”事例を分析し、映画界と演劇界(小劇場)のプロモーションにおける意識の差を指摘する。

コアな演劇ファンを奪い合って満足している小劇場界とは発想の次元が違うと思わないか。
興行収入1億円を得るには、6万人に観てもらわないといけない。コアな映画ファンの6倍だ。
演劇もコアなファンをクチコミの伝道師にして、その何倍もの人を劇場に連れてきてほしい。

 

演劇界の現状を諦観する前に、自らのポテンシャルを信じ、為すべきアクションがあるのではないだろうか。目線を高くして。

コアなファンが全員観るのは当然、その上を目指さないと話にならない(fringe blog)


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