Next舞台制作塾

加藤弓奈 ゼミ 講座Ⅱここだけの話~制作さんのお仕事

ナビゲータープロフィール

加藤弓奈(かとう・ゆみな)
80年生まれ。早稲田大学卒業。 在学中からインターン生として、横浜の小劇場・STスポットで制作アシスタントを務め、 そのまま職員へ。05年に館長就任。06年、急な坂スタジオの立ち上げに参加。
2010年4月、急な坂スタジオ・ディレクターに就任。中野成樹+フランケンズ、岡崎藝術座の制作を担当。

講師からのメッセージ

仕事を始めて9年が経ちます。演劇経験もなく、【創り手ではない人間が、どうやって舞台芸術の世界でプロとして生活できるのか?】という問いへの答えを探すべく、劇場で働き始めました。劇場制作・カンパニー制作・稽古場のディレクター・NPO法人の代表理事、いろんな肩書を持ちました。でも【制作】という肩書が、一番ピンと来ないのです。そもそも、仕事の範囲も曖昧だし、人によって捉え方も異なります。そして、身の回りには、何を目指し・何のために仕事をしているのか分からなくなり疲弊して、制作者を辞めて行った人がたくさんいます。 いちばん観客の近くにいる制作者が楽しそうでなければ、お客様をもてなすことなんて出来ません。では、どうしたら制作者が楽しめるのでしょうか?その答えを探すための時間をつくりましょう。きっと答えはひとつではないでしょう。今、自分が持っている【制作】のイメージが覆るかもしれません。 制作という仕事に向き合い、その可能性を探り、ピンとくる呼び方を皆さんと共に見つけたいと思っています。そこには、これから先、仕事を続ける上で大切なことが示されるはずです。(加藤弓奈)

カリキュラム

日時 タイトル 内容・ゲスト
7(木) 最初の挨拶 制作という仕事とは?
5/31(木) 大切な共犯者① アーティストとのパートナーシップ。制作者に求めること。/ゲスト:神里雄大(岡崎藝術座)
6/21(木) ゼロからのスタート 企画・予算の立て方。助成金へのトライについて。
6/28(木) 所属はどこ? 劇場制作の仕事と、劇団制作の仕事について。業務内容と、モチベーション。また、アートNPO法人のミッションと雇用。
7/5(木) 大切な共犯者② ドラマトゥルクとのパートナーシップ。肩書の可能性。/ゲスト:長島確
7/12(木) ちょっとそこまで。 劇場以外の空間での公演に必要なスキルと心構え。
7/26(木) みんなのお父さん 稽古場ディレクターの仕事について。アーティストの選定と、制作者とのマッチング。
8/2(木) 遊びゴコロ チラシ、チケット、当日パンフレットなど、観客の手に届くものへの戦略とこだわり。
8/23(木) 大切な共犯者③ カンパニーのビジョン。制作者に必要なスキルと適正とは?/ゲスト:中野成樹(中野成樹+フランケンズ)
8/30(木) 総括/新しい肩書

2015年05月25日 終了講座