制作ニュース
- セゾン文化財団主催『舞台芸術活動と育児の両立について考える会』Vol.4
-
24.09/13
第3回の話し合いを経て選定された3つの課題
(1)互助会(舞台芸術のファミサポ)
(2)出張時の情報提供サービス
(3)子どものいる舞台芸術作品
どのような「互助の形」があるのかを検証。「保護者同士、顔が見える範囲で子どもを預かる」というだけでなく、例えば既存の施設に団体として預かる時間等を交渉する、フリーランス同士で仕事を頼めるゆるやかなネットワークをつくる、稽古場付近の子育て関連施設等についてリサーチし共有するなど、様々な視点で「互助」の在り方が語られた。
また、創作現場に興味がある人など、子育て中以外の人にも互助会に参加したいと思ってもらえるような仕組みづくりについても話し合われた。
まずは情報を蓄積するための方法を検証、フェイスブックでスプレッドシートを共有する方法が提案された。その上で知りたい情報を整理。例えば子どもと一緒に泊まりやすい施設、ドラッグストア、救急病院、非居住者でも使える一時保育、ベビーシッター、授乳室など。こうした情報を地域別にまとめ共有しあうという意見が出された。
創作面と制作面に分けて意見を出し合った。創作面では作品形態について検討。子どもが出演する公演を創作するのか、出演はしないが稽古場に子どもがいる状態をつくるのか、あるいは子どもに着想を得た作品をつくるのか、など「子どものいる舞台芸術」に関する具体的イメージを共有した。
また子ども向けの作品だけではなく、大人向けの作品の中でも子どもを連れていくことが可能な劇場の環境づくりが必要だという意見も出された。制作面での課題としては、保険加入、収録の際の保護者の同意書、料金設定などがあがった。子どもに寄り添うために必要なことについてカンパニーや作品によって考える余地がある、という意見もあった。
【本記事の掲載内容(画像、文章等)について、無断で複製、転載、転用、改変等の二次利用を禁じます】
ピックアップ記事
ネビュラエンタープライズのメールマガジン
登録はこちらから!