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ギフトチケット導入団体振り返りの会

22.03/29

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40団体54公演でギフトチケット導入、ジャンルでは小劇場系公演が圧倒的多数

まずは荻野さんよりギフトチケットに関する実施報告が行われた。

2021年度のギフトチケット導入数は、40団体54公演。本拠地別では、関東23団体、関西8.5団体(合同公演があったため、0.5でカウント)で、ジャンルでは小劇場系公演での導入が、商業演劇、新劇、コンテンポラリーダンスと比較して圧倒的に多かったという。

ギフトチケットの導入を呼び掛けてから1年という短期間で、これほど多くの団体が実施に踏み切ったことからも、それだけ「創客」が各団体にとって重要な課題であることがうかがえる。

実際の利用枚数については「まったく使われなかった」という団体から「7枚使われた」という団体まで様々(※報告があった団体のみの集計)。ツアー公演を実施している団体では、ツアー先でギフトチケットが紹介されたことで利用に繋がったケースも多かったという。なお、利用枚数と団体の規模は関係がなかったようだ。

また、一部の公演ではアンケートでギフトチケットに関する設問を入れたところ、中高年層を中心に「いいアイデアだ」「続けてみてはどうか」といった肯定的な意見が寄せられた。一方で、「ギフトチケットの存在がわかりづらい」という声や、若年層からの意見はあまり多くなかったことも報告された。

「周知期間の長さ」がポイント

実際に「ギフトチケット」を導入するには、どのようなフローとなるのか。具体的な手法(図「ギフトチケット導入手法」)、そして導入におけるポイントが提示された。

(※図をクリックすると大きく展開します)

【導入のポイント】

1、周知期間はできるだけ長く
「ギフトチケット」を観客へ周知させるために、できるだけ長く(つまり、早めに)告知する。「ギフトチケット」は存在そのものが新しく、認知度は低い。まずは「実施する」ということだけでも早めに告知し、できるだけ長く周知することが大事。詳細は最初から決まっていなくても良い。

2、用意するチケット枚数
「(ギフトチケットの総枚数)÷(ステージ数)×2」分を用意し、各ステージに割り振る。お客様に「第3希望」まで確認する場合でも十分対応できる枚数だろう。なお、チケットは日時指定とするが、予約が集中する千秋楽は対象外という対応も可。

3、余裕をもったスケジュール設定
制作者にとって公演直前は非常に忙しい時期。ギフトチケットの申し込み締切日は余裕をもって設定し、運営可能なスケジュールを組む。

4、「おもてなし」の心を
ギフトチケットでいらっしゃるお客様は「初めて劇場にいらしたお客様である」ことを配慮する。当日運営スタッフとも連携し、ご来場のお客様にふさわしいご案内、おもてなしを!

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