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「佐藤佐吉演劇祭2020」若手劇団と観客との未知との遭遇

19.11/28

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「佐藤佐吉演劇祭2020」今年のテーマは「ワレワレのターン」若手劇団と観客との未知との遭遇

「佐藤佐吉演劇祭2020」の記者会見が11月25日、花まる学習会王子小劇場(東京都北区)にて行われ、実行委員長の池亀三太と参加団体である、やみ・あがりシアター、中野坂上デーモンズの憂鬱、コンプソンズ、劇想からまわりえっちゃんらの主催者が登壇した。また、最終週を飾る13団体目として、新たに短距離男道ミサイルの出演が発表された。開催期間は2020年2月18日(火)~3月31日(火)、花まる学習会王子小劇場、王子スタジオ1、北とぴあ つつじホールの3会場で展開する。3月24日(火)には関連企画として「佐藤佐吉落語祭」を開催、演劇人の参加者も募集している。

関連サイト⇒佐藤佐吉演劇祭2020 開催のお知らせ&全13団体参加決定!

同演劇祭は2004年より2年に1度のペースで開催しており、9回目となる今回のキャッチコピーは「ワレワレのターン」。観客にとって“得体の知れない宇宙人的存在であろう小劇場の若手劇団”に光を当て、同演劇祭をきっかけに、観客と団体の双方にとって「未知との遭遇」が発生するようにという願いが込められている。また、小劇場界では「多くの才能ある若手に光が当てられていない」とし、演劇祭を反撃の狼煙として位置付けている。

会見内で池亀は、「小劇場の若手が立たされている状況が過酷になっていると、日々感じている。おもしろい作品を見ると、もっと爆発的に動員が延びても良いのにと感じ、これから世に出ていこうとする団体を微力ながら後押しできたらいいのにと思っている。評価の定まった団体や一部の若手だけが小劇場を担っていていると思われがちだが、それがもったいないと感じ、もっと間口を広げていろんな若手に光を当ててあげたいと思う」と実行委員長としての想いを語った。

実行委員長の池亀三太のコメント

~佐藤佐吉演劇祭2020への意気込み~

佐吉祭の特徴として実行委員たちが実際に観て面白かった団体に限っており、今の東京の演劇史に押し出したい団体を集めているので、期待してほしいです。

最近では、こういった若手の集う場が無くなりつつあるので、王子小劇場や本演劇祭がプラットフォームとして機能すればいいと思っております。

今、劇団個々がそれぞれ戦っていくのは難しい時代になってきていると思うので、一緒に演劇シーンを盛り上げていく機会になればと。今回は原点回帰として、劇場が設立以来目指していた、東京の演劇シーンの苗床となるような、ここから育って芽を育てていくきっかけのようなところで機能すればと思っています。

~今の時代に沿った形で若手を盛り上げていきたい~

若手が元気じゃないと、文化がどんどん廃れていってしまう。やってる側も観客席に座るのも若手がどんどん来ないと、そのシーンは尻すぼみになってしまうと思うし、実際そうなっている。若者の人口が減っているので仕方がないかもしれないけど、例えば野田秀樹さんや鴻上尚史さんが学生の時に一万人動員していたという時代とも今は違うと思う。それでも創作したいと言ってくる若者はどんどん現れるので、一緒にもう一回盛り上げようと。かつての時代を目指すというよりは、今の時代に沿った形で盛り上げていきたいです。

~劇団の個性を最大限に発揮できる演劇祭に~

王子出身の若手が出て、その先でまた大きなステージで活躍していったらいいなと思います。万人受けしない団体もあるかもしれないけれど、それも個性です。公共の演劇祭だと万人に受けることがある程度必要となってくるかもしれませんが、本演劇祭では、それぞれの劇団の個性が最大限に発揮できる演劇祭になることを目指しています。

【参加団体コメント】

■やみ・あがりシアター(笠浦静花)
「今年度の上演作のテーマを決めた時に、この時期に宇宙船の話を上演するという事が予め決まっており、偶然にも演劇祭のテーマと相性が良くラッキーに思っています」

■演劇プロジェクトroute©(平安咲貴)
「演劇祭に出られることが一番最初の目標だった。これから何をやるか決めて頑張りたいです」

■くによし組(國吉咲貴)
「前回の演劇祭も観ていて、とても面白く憧れていたので参加できることが嬉しいです」

■南京豆NAMENAME(河村慎也)
「前回、俳優として出演しており、今回は自分の団体として出演できることを光栄に思います。自分たちらしくやっていきたいです」

■しあわせ学級崩壊(僻みひなた)
「クラブミュージックを使った演劇作品を作っています。私たちの作品を観たことの無い方との未知との出会いがあれば良いなと思っています」

■中野坂上デーモンズの憂鬱(松森モヘー)
「初めての参加で嬉しい。自分たちが以前初めて王子で上演した作品を再演します。思い入れの大きな作品なので、どういう形で改めて上演できるか楽しみです」

■コンプソンズ(星野花菜里)
「演劇祭を通してコンプソンズを見たことが無い人にもたくさん見に来て頂けたらと思っております」

■劇団スポーツ(内田倭史)
「2年前に参加し、その時に呼んでもらっていなかったら自分たちは演劇を続けてこなかったかもしれない。良いタイミングで呼んでもらえたのは幸福でした。今回もこの先の2年間を続けられるようなエネルギーを勝ち取りたいと思っています」

■はりねずみのパジャマ(並木雅浩)
「この中では一番年下となり、お誘い頂けて嬉しいです。面白い皆さんと一緒に一石を投じられればと思っています」

■劇想からまわりえっちゃん(青沼リョウスケ)
「今回、北とぴあのホール400人規模の劇場で、劇団史上一番大きな公演になります。怒涛のエンターテインメントをお送りします。皆さんにハッピーな気持ちをお届けしたいです」

■はなさじ企画(青木幸也)
「池亀さんにはいつもお世話になってます。いつも作風はまじめな感じでやっている。FUKAIPRODUCE羽衣の糸井(幸之介)さんにはネガティブの意味で『青年の夢のような話』と言われました」

■はねるつみき(常住奈緒)※映像出演
「佐藤佐吉祭、頑張ってかましていきたいと思うのでよろしくお願い致します!」

■短距離男道ミサイル(本田椋)※映像出演
「急遽参戦させて頂くことになりありがとうございます。東北で活動する劇団として首都圏の佐藤佐吉演劇祭に参加させて頂けること、大トリとして参加させて頂けて光栄に感じております。やるからには全力でやらせて頂きすのでよろしくお願い致します」

※参加予定だった ひとりぼっちのみんな は団体側の都合により参加辞退となった。


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