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当事者たちのQSC(2)[主催者の視点から]

19.03/15

ノミネート会議で推しきれず悔しい想いをしたのは……

園田 この記事の締めとして、6回分の全エントリー中から「個人的に思い入れの強い作品」を教えて下さい。
森脇 ノミネート会議で推しきれず悔しい想いをしたのは『セロリパラダイスマリネ』。あれだけ推したのにダメだった。
糸永 僕はコマエンジェルの『夢の妖精』を観た時に「やられたなー!」と思った。僕らがQSCで引いてきたレールに乗っかりながら独自の解釈で突っ走る。コマエンジェルの参加は嬉しかったなぁ。
森脇 皆勤賞の自己批判ショーで好きだったのは『白っぽい巨塔』。
糸永 『N.O.A.』は完成度が高かったけれど、あれを演劇と捉えて良いのか、当時かなり迷いました。でも映像作品として文句なく面白い。
永滝 今日改めて超歌劇団の『超リーグ』を見返してみて、いろいろな意味でスゴい作品が選ばれたなあ、と……。
森脇 第2回のグランプリですよ!
永滝 そうなんです、ノミネート会議ではNextからも推したんですよ! まさかグランプリを獲るとは思いませんでしたが……。あれを観た当時の、私たちの浮かれ具合ときたら「訳分かんないけど推さずにいられない!」みたいな。
糸永 タップダンサー・村田正樹さんの『日常に紛れて見えない』とか、3兄弟ミュージシャン「花掘レ」の『ダミークリスマス』とか、どちらも印象に残っています。
森脇 あと覚えているのはラフメーカーの『戦闘員お父さん』。
糸永 ショッカー的なやつね、あれも面白かった。

QSC2 グランプリ作品 超歌劇団『超リーグ』

QSCは作品と一緒に「人」を好きになれた

糸永 加速de累加の『PEEP』も良かった。彼らが演劇や映像の創作を続けるのなら、いつか日の当たる瞬間が来る気がする。それと『ありがとう、羽田課長』も好きだった。知り合いにQSCの話をする際、その映像を見せたりして、僕の好きな路線でした。
永滝 推し作品ではないけれど、高校生達がエントリーしてくれた作品は、ちょっと違った目で観ちゃいますね。高校生達の初々しさ、原石具合を感じることができて、貴重な経験として心に残っています。あれ以降みんながどうなったのかも気になります。
園田 QSCが開催されたら、成長した元高校生達との再会もあり得るかも。第7回目は、あるんですかねぇ?
森脇 うーん、どうでしょう。
糸永 企画を練り直して、再度魅力的な提案ができそうなら、復活させるのもアリだと思う。でもその時は今のQSCと違う形になるかもしれない。
永滝 QSCは、俳優や演出家のセンスが感じ取れて、作品と一緒に「人」も好きになれた。普段の演劇公演ではあまり気付けないところを、虫眼鏡で拡大するみたいにじっくり観られる、そんなところもQSCの魅力の一つだったなと思います。

(取材・構成:園田喬し)

【あわせて読みたい!】
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