制作ニュース
- 「下北ウェーブ2019」採択団体決定
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18.10/29
本多劇場による若手育成企画「下北ウェーブ2019」採択団体決定
本多劇場による若手育成企画「下北ウェーブ2019」は、採択団体として「女の子には内緒」、「かまどキッチン」、福井裕孝の選出を発表した。2019年2月6日(水)-10日(日)、各団体3ステージを小劇場楽園にて上演する。
演劇を続けることと場所の関係性を、アーティストと劇場が思考・実験できる場として発進した同企画は今回で3回目。今回は、対象をより若手に絞っての募集となった。各団体の選出理由は以下の通り。
▼女の子には内緒
何気ない日常の中の他者とのつながりを独白形式で表現し、それが観客にまるで自身の日常であるかのように思わせる。これまでの作品はそのほとんどが外部環境においての発表だった。彼は今『劇場で公演を行うこと』に取り組もうとしている。若手が公演を行う際はさまざまな弊害によりさまざまな制限を受けてしまう。その一つが『場所』である。下北ウエーブの支援により劇場公演を実現させる、本企画の趣旨に非常にマッチしていた。彼の弊害なしに創造される作品に期待したい。
何気ない日常の中の他者とのつながりを独白形式で表現し、それが観客にまるで自身の日常であるかのように思わせる。これまでの作品はそのほとんどが外部環境においての発表だった。彼は今『劇場で公演を行うこと』に取り組もうとしている。若手が公演を行う際はさまざまな弊害によりさまざまな制限を受けてしまう。その一つが『場所』である。下北ウエーブの支援により劇場公演を実現させる、本企画の趣旨に非常にマッチしていた。彼の弊害なしに創造される作品に期待したい。
▼かまどキッチン
作品に人間が登場しないのが印象的である。客観的立場から人間をみる物を人間が演じることにより、より深く、さらにあくまでも小さく私的なテーマに赴きを置くことによって、より身近に、人間について考えさせることに成功している。そして彼の眼は作品を上演することのさらに『先』を見据えていた。上演はあくまでもプロセスでありそれによって起こりえる何かを常に模索している。本企画は下北沢演劇祭の一環であり、下北沢における文化である。彼の取り組みによっておこる下北沢カルチャーの新しい『波』を観てみたい。
作品に人間が登場しないのが印象的である。客観的立場から人間をみる物を人間が演じることにより、より深く、さらにあくまでも小さく私的なテーマに赴きを置くことによって、より身近に、人間について考えさせることに成功している。そして彼の眼は作品を上演することのさらに『先』を見据えていた。上演はあくまでもプロセスでありそれによって起こりえる何かを常に模索している。本企画は下北沢演劇祭の一環であり、下北沢における文化である。彼の取り組みによっておこる下北沢カルチャーの新しい『波』を観てみたい。
▼福井裕孝
空間を意識したアーティスチックな作風で、とても実験的であった。当グループ内でも近々海外との交流を計画しているが、彼はまだ学生ながら京都の交流事業において、すでに海外での公演を経験している。下北ウエーブ初の関東圏外の選出である。東京は小劇場界においてはとても恵まれている。地方には劇場(特に演劇のための小劇場)が少ないのだ。それが彼の『劇場』への思いとなる。近代における劇場の在り方や劇場というスペースで上演する意義を、楽園という構造上特殊な空間における彼の作品を通して改めて考えてみようと思う。
空間を意識したアーティスチックな作風で、とても実験的であった。当グループ内でも近々海外との交流を計画しているが、彼はまだ学生ながら京都の交流事業において、すでに海外での公演を経験している。下北ウエーブ初の関東圏外の選出である。東京は小劇場界においてはとても恵まれている。地方には劇場(特に演劇のための小劇場)が少ないのだ。それが彼の『劇場』への思いとなる。近代における劇場の在り方や劇場というスペースで上演する意義を、楽園という構造上特殊な空間における彼の作品を通して改めて考えてみようと思う。
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