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【訃報】演出家の蜷川幸雄さん死去

16.05/13

【訃報】演出家の蜷川幸雄さん死去

演出家の蜷川幸雄(にながわ・ゆきお)さんが12日、肺炎による多臓器不全の為ため死去した。享年80歳。通夜は15日(日)18時から、告別式は16日(月)12時から青山葬儀所(東京都港区南青山2ー33-20)にて執り行われる。喪主は妻の宏子(ひろこ)さん。なお、演出予定だった5月25日(水)からの 『尺には尺を』(彩の国さいたま芸術劇場 大ホール)は、予定どおり上演される。

関連リンク⇒ 【訃報】弊財団 蜷川幸雄芸術監督が永眠いたしましたのでお知らせ致します。

掲載用

蜷川さんは1935年、埼玉県川口市生まれ。55年に劇団青俳に俳優として入団し、68年に劇団現代人劇場を創立、1969年『真情あふるる軽薄さ』(作:清水邦夫)で演出家デビュー。アングラ・小劇場シーンのトップを走り、74年の日生劇場「ロミオとジュリエット」で大劇場に進出。83年の「王女メディア」のギリシャ・ローマ公演より海外での公演を重ね、国際的な評価を獲得した。

昨年からは車イスや酸素吸入器を用いながら演出活動を続けていた。12月中旬には軽度の肺炎により入院。今年2月に予定してた藤田貴大とのコラボ公演『蜷の綿』は全公演延期となっていた。8月には『ビニールの城』(作:唐十郎、Bunkamura シアターコクーン)を、12月には『1万人のゴールド・シアター2016』(作:ノゾエ征爾、さいたまスーパーアリーナ)を演出する予定だった。なお、『ビニールの城』に関しては、Bunkamuraホームページ上で「追悼の意を込めて”蜷川幸雄監修”公演として上演する予定でおります」という発表がなされている。

菊田一夫演劇賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞、毎日芸術賞など受賞多数。02年名誉大英帝国勲章、04年文化功労者、10年文化勲章。Bunkamuraシアターコクーン芸術監督(99年~)、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督(06年~)。

<編集部より>
厳選シアター情報誌「Choice!」では、2010年に蜷川幸雄さんのインタビューを掲載しました。こちらからお読みいただけます。

スタッフ一同、心からご冥福をお祈りいたします。



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